
8月18日、藤沢本町の南仲通りにクラフトビール醸造所併設レストラン「藤沢ビールハウス」(藤沢市本町2)がオープンする。
事業を手がけるのは、市内に本社を構えるバイオクロマト。社長の木下一真さんは「湘南や江の島、茅ヶ崎にはクラフトビールがあるのに、藤沢にはなかった。ならば自分たちで造ろうと思った」と話す。理化学機器メーカーとして香り分析機器などを開発してきた経験を活かし、今後はビールの香りの「見える化」も目指すという。
店長の川合亮さんは、都内や横浜の和食店で板前を務め、県内Jリーグの選手の食事提供なども手がけてきた経歴を持つ。今回は「ビールに合う和の料理」をテーマに、近隣のベーカリー「ノラン」と共同開発した麦芽かすを使ったパンや、精肉店「肉屋喜平」の和牛、麹(こうじ)を用いた一品など、地元の食材と発酵食材を組み合わせたメニューをそろえる。
醸造所では、約1ヶ月で1タンクあたり400リットルの製造が可能で、施設全体で年間8,400リットルの生産を予定。工場長の原田昇さんは「地域の人やビール好きに長く愛されるお店になれば」と話す。瓶ビールはふるさと納税の返礼品としても扱われる。
ビールの種類は、ペールエールの「さざ波」、ケルンスタイルの「金波(きんぱ)」、レッドエールの「紅潮(こうちょう)」の3種。飲み比べ3種セットも用意する。
営業時間はランチ11時~15時、ディナー17時~21時、土日祝は通し営業。火曜定休。席数は店内35席、テラス4席。自社ビールの提供は9月上旬から開始。パーティー利用も受け付ける。