
新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)で生まれたフンボルトペンギンの愛称募集が8月23日に始まった。
募集しているのは、4月20日に同館でふ化したフンボルトペンギンの子どもの愛称。性別はまだ不明で、体長は約45センチ(7 月23 日現在)、体重は約4295グラム(8 月20 日現在)。母親「チョキ」、父親と見られる「ブラウン」の間に生まれたが、子育ては別のペア「フク」(雌)と「マーチ」(雄)が担っている。
当初、産卵後にチョキが卵を温めていたが、ブラウンがあまり育児に関与しなかったことから、繁殖経験のあるフクとマーチに卵を託すことになった。2羽は交代で卵を温め、ふ化後は消化した魚を口移しで与えるなど、息の合った育児を続けたという。
現在は子どもペンギン特有の綿羽は抜け落ち、胸元の黒い帯が現れる次の換羽期を待つのみとなっている。トリーターの手から魚を食べ、成鳥たちと一緒にプールを泳ぐ様子も観察できるという。
担当トリーターの加藤健司さんは「毎日のように抱っこしていたこともあり、人慣れしていて抱っこも嫌がらない。ここまで落ち着いたひなは初めてかもしれない」と話す。
愛称の命名希望者は、同館ペンギンプール横に設置されたQRコードをスマートフォンなどで読み取るか、館内設置の専用応募用紙で応募する。採用された命名者1人には年間パスポートとペンギンの特大ぬいぐるみを贈る。募集は9月8日まで。同じ愛称応募多数の場合は抽選。発表は10月5日を予定する。