
スペシャルティコーヒー豆を扱うコーヒー専門店「Weave Coffee Roaster(ウィーブコーヒーロースター)」(茅ヶ崎市幸町)が10月6日、茅ヶ崎にオープンする。
店主の吉野政明さんはパティシエとして飲食業界に入り、その後、店舗運営や責任者を経験し、海外でのバリスタ修業を経て、ヘッドロースターや講師を務めたキャリアを持つ。コーヒー文化が盛んなオーストラリア・メルボルンでバリスタとして研さんを積んだ。現地で体験したコーヒーのカルチャーショックや多彩な豆の取り扱いが独立の礎になっている。
帰国後は湘南のコーヒーロースターに勤め、2018(平成30)年のジャパンバリスタチャンピオンシップではセミファイナルに進出。2023年・2024年には同大会の審査員を経験した。
全商品、スペシャルティコーヒー豆をシングルオリジンとして仕入れ、シングルオリジン2種類をブレンドした「デイリーブレンド」(100グラム900円)やコロンビア産の「シドラ」(100グラム2,670円)などの豆を、浅いりから深いりまで幅広く取りそろえる。コーヒー生豆は、前職からのつながりや知人の紹介、SNSなどを通じて広がった複数のルートから仕入れているという。
吉野さんは「20代半ばにシングルオリジンのエチオピアコーヒーと出合い、その衝撃からコーヒーの道へ進んだ。スペシャルティコーヒーに興味はあるけれど入りづらいと感じている人が、フラッと立ち寄れる場所にしたい。シングルオリジンの浅いりといったスペシャルティコーヒーの定番と、ブレンドの浅いりから、深いり、コーヒー豆のいろいろな精製方法の違いといった多様な提案まで、コーヒーの魅力を広げたい」と話す。「メルボルンでは、朝5時台からコーヒーを求めて人が集まる文化があった。そんな魅力を地元にも伝えていければ」とも。
店名の「Weave」は「紡ぐ」を意味し、「人と人とを紡ぎたい」という願いを込めたという。2席設けるイートインでは、エスプレッソやハンドドリップ、パティシエの経験を生かした「ちょっとしたお菓子」も提供するという。
営業時間は7時~18時を予定。