
新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)が10月4日から11月17日まで、開館70周年を記念して特別企画「ゴジラVS江の島-えのすい怪獣大決戦-」を行う。藤沢市役所で9月25日、記者発表した。
イベントのメインビジュアルを制作した怪獣デザイナーの西川伸司さん
発表会当日は、鈴木恒夫藤沢市長、新江ノ島水族館の堀一久社長、藤沢市観光協会の湯浅裕一会長が登壇したほか、平成期にゴジラシリーズで数多くの怪獣を手がけた怪獣デザイナーの西川伸司さんも出席。サプライズとしてゴジラも登場。藤沢市の公式マスコットキャラクター「ふじキュン」とともに会場を盛り上げた。
同企画は、1954(昭和29)年に初公開された映画「ゴジラ」と、同年に誕生した江の島水族館(新江ノ島水族館の前身)が、70年を経た節目の年に両者の歴史を重ね合わせ企画された回遊イベント。新江ノ島水族館ではゴジラをはじめ、シリーズに登場する怪獣をモチーフにした特設展示を水族館内外で行う。ゴジラをイメージした特別水槽の展示や、西川さんが描き下ろしたイラストの複製パネル展、重ね捺(お)し体験も行う。
江の島サムエル・コッキング苑や江島神社、江の島岩屋などではスタンプラリーを展開。湘南モノレールではメカゴジラをデザインしたラッピング車両を運行し、ファン層だけでなく家族連れも楽しめる内容になるという。期間中は特典カードの配布や限定オリジナルグッズの販売も行う。
同館の堀社長は「さまざまな年代に登場した怪獣捜索を楽しみながら、江の島・藤沢・湘南の自然や文化、歴史を体感してほしい。ゴジラは海外でも人気があるので、湘南を訪れている海外の人にも、イベントを通じてこの地域のことを知ってもらうきっかけになれば」と話す。
デザイナーの西川さんは「ゴジラや怪獣たちが誕生したのは、アナログ特撮や着ぐるみなどで造形物を表現したアナログ時代なので、今回依頼されたイラストは筆や筆ペンをベースにイラストを制作した。ゴジラや怪獣たちが江の島の名所とカップリングする企画で、長年ゴジラに関わってきた者として非常にワクワクしている」と期待を寄せる。