
米カリフォルニア州サンディエゴ出身のレジェンドサーファー、エリック・“バード”・ホフマンさんのトークイベント「Taco ‘bout Fish with Mr. Bird」が10月13日、湘南T-SITE(藤沢市辻堂元町6)2号館内「LIFE Sea」で開催された。主催は「AXXE CLASSIC(アックスクラシック)」と「BLUE MAGAZINE」。
ホフマンさんは1957(昭和32)年4月17日生まれ。2003(平成15)年にサンディエゴで始まったイベント「フィッシュフライ」の発起人の一人で、1960年代後半にサンディエゴで誕生したサーフボードの一種「フィッシュ」の普及とカルチャーの継承に貢献してきた。
フィッシュフライは、フィッシュを愛する人々が集まる非商業的な交流イベント。サーファーやシェイパー(ボード作りの最初の工程である原型を作り上げるシェイピングを行う職人たち)が自身のボードを持ち寄り、自由に触れたり試したりしながら、情報交換や交流を深めると同時に、フィッシュやサーフボード自体を初めて見る子どもや、サーフィン初心者との交流を通じてフィッシュの魅力を広める場となっている。
ホフマンさんは、日本で10月11日に初開催された「フィッシュフライ・イン・ジャパン」へ参加するために来日。湘南T-SITEでのトークショーは、湘南のサーファーと交流する機会として企画・開催された。
会場では、特製フィッシュタコスとドリンクを来場者に無料で提供。イベント名は「トーク(talk)」と「タコス(tacos)」をかけたジョークとなっている。
トークイベントでは、1960年代にボードに膝立ちするニーボーディングや、サーフボードの誕生でボードに直立して波のトップに乗る直立スタイルのサーフィンが生まれた歴史的背景、サーフボードの進化とともに変化してきた乗り方のトレンドについて、貴重なスライドとともに解説した。
ホフマンさんは「日本人はとても優しく、サーフィンカルチャーに誇りを持っているのを感じた。カリフォルニアと湘南はとても似ている。どちらも老若男女が波に合わせてボードを選び、海を楽しんでいる。日本に来て自分も勉強になった」と話した。
イベント終了後には、自身の工房写真がプリントされたポスターにサインし、参加者全員に進呈した。