宇宙やロボットをテーマにした体験型イベント「宇宙とロボットの未来をのぞこう!」が3月21日、ロボット企業交流拠点「ロボリンク」(藤沢市藤沢)で行われた。
会場では、超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」の操縦体験や月面探査をテーマにしたボードゲーム、VR体験などを用意。さがみロボット産業特区のイメージキャラクターである「鉄腕アトム」と、神奈川県宇宙応援アンバサダーキャラクター「宇宙なんちゃら こてつくん」も会場内で写真撮影に応じ、子どもから大人までにぎわいを見せた。
第1部では、月面開発や宇宙インフラの構想を手がける「2moon」の伊巻和弥さんが登壇し、「月に1000人が暮らすってどういうこと!?」をテーマに、月面での生活の可能性について解説した。伊巻さんは宇宙技術が身近な生活にも活用されている点に触れ、「宇宙は特別なものではなく、既に生活の一部になっている」と話した。国際宇宙ステーションの役割や今後の民間宇宙ステーション構想、2030年に予定される運用終了にも言及。月面では昼と夜が約2週間ごとに入れ替わり、温度差や放射線、細かな砂「レゴリス」への対策が必要になると説明した。伊巻さんは「月での暮らしは人間だけでは成り立たない。建設や探査、保全など、ロボットとの共生が不可欠になる」と話した。
第2部では、タカラトミーの赤木謙介さんが登壇し、月面ロボット「SORA-Q」の開発について紹介。同ロボットはJAXAなどと共同開発したもので、月面で変形しながら移動し、撮影した画像を地球へ送信する役割を担う。開発では月面の砂による走行の難しさが課題となり、ウミガメの動きをヒントにした独自の走行方式を採用したという。赤木さんは「子どもたちに宇宙を身近に感じてほしいという思いで開発した」と話した。
来場した小学6年の男児は「玩具を作っている会社が月面ロボットを開発しているギャップに驚いた。とても興味が湧いた」と話していた。