湘南でものづくりをする人の作品やライフスタイルを紹介するムック「湘南アトリエ散歩」(ダイヤモンド社)が3月15日、発売された。著者は、葉山在住のフリーライター久野康宏さん。
秋谷・葉山・鎌倉・藤沢・茅ヶ崎に生活しながら、ものづくりをしている作家を久野さんが作家1人ずつを訪れ、書き下ろした。作品は、焼き物や帆布の服、アクセサリー、注文靴、注文家具、ウクレレなど作っているものはさまざまだが、湘南の山や海、人のつながりから生まれたものが中心。レイ・メーカーで葉山「UMAHANA」の大谷幸生さんや染織家で鎌倉「Khaju Art Space(カジュ・アート・スペース)」のたなか牧子さん、ガラスアクセサリー作家で茅ヶ崎「black coffee」のあかしゆりこさんなど27人を収める。
魅力的なものたちと、ものづくりの楽しさ、さらには生活を大事にしながら、ものづくりをして湘南で生活していくためのヒントなども紹介。ほかにも、作家の生活している場所の周辺で心地良い散歩道や作品を置いてあるギャラリー、カフェ、雑貨店なども取り上げている。
同書は、出版社に13年勤務し、ダイビングやシーカヤック専門誌、書籍の制作に携わった後、フリーランスの編集者・ライターとして活動している久野さんが、全編にわたり愛用のライカのデジカメで撮影し、湘南らしい空気感を写し込んだ写真とともに湘南の魅力を紹介する。
久野さんは「湘南には、ものづくりをして暮らしている人がたくさんいる。彼らは、例えば、おいしいご飯を作ること、暖かな午後の光の中でまどろむこと、近くの山や海を散歩すること、そんな日々の心地良い暮らしも大切に自分のペースとスタイルを崩さず、ものづくりをしている。本当に自分の好きな、納得のいくものを創作する彼らと、湘南での日常から生まれるものと出会いに、ライカを片手にアトリエを訪ね、街を散歩してできた作品」と振り返る。
体裁は全オールカラー144ページ。価格は1,260円。神奈川を中心とした全国主要書店で販売中。
物色日記(久野康宏さん)ダイヤモンド社葉山のフラワーデザイナー、「東京マラソン2008」のレイを製作(湘南経済新聞)鎌倉市内15カ所で日独友好のアートフェスティバル(湘南経済新聞)