湘南の地域活性化事業を手がけるNPO法人湘南スタイル(茅ヶ崎市新栄町)は7月29日、「地産地消」をコンセプトにした茅ヶ崎・食と農のポータルサイト「おいしい茅ヶ崎」を開設した。
サイト開発の背景には、同法人の活動の中でも最優先事項である「地域農業の活性化」に向けて、インターネットによる情報発信を茅ヶ崎市に提案した結果、「平成20年度茅ヶ崎市市民提案型協働推進事業」として採択されたことがある。こうして誕生した「おいしい茅ヶ崎プロジェクト」の参加メンバーには地元の若手農家、料理家、建築家、デザイナーなどが名を連ね、茅ヶ崎市関係各課との連携により、サイトユーザーが茅ヶ崎の農業に興味を持ち、自ら行動できるきっかけとなるようなコンテンツの開発を手がけた。
「おいしい茅ヶ崎」は、「茅ヶ崎の農業を知ろう」「茅ヶ崎産を食べよう」「茅ヶ崎の農業に携わろう」という3つのアプローチからの情報提供を行う。内容は、茅ヶ崎の農業の現状や農産物情報の提供、「地産地消」の重要性の伝達、直売所や朝市の紹介や茅ヶ崎の農産物を使ったレシピの紹介、ユーザーが茅ヶ崎の農業に携わるための情報の提供や「援農ボランティア」制度の紹介など。
同プロジェクトリーダーの宮治勇輔さんは「日本の一次産業を『かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業に』するために、茅ヶ崎の農業と地産地消の魅力を伝え、100年後も茅ヶ崎の農業が元気でいられるように、私たち生活者が地域の農業を支える仕組みにしたい」と意欲をみせる。
今後の活動として、新聞の発行のほか、ワークショップ・料理教室の開催など、「地産地消」を体験するプログラムの展開を予定している。