江の島アイランドスパ(藤沢市江の島2)では8月1日より、本館内の屋内プールエリアで「人工オーロラ」を演出している。
オーロラの演出は、同施設を所有する飯田産業(東京都武蔵野市境2-2)と大阪市立大学大学院工学研究科の南繁行教授による共同開発で完成した「人工オーロラ発生装置」によるもの。
本来オーロラは、太陽のもつ粒子エネルギー(太陽風)によって電子が加速し、地球の大気に作用することで発生する。既存のオーロラ発生装置はレーザー光線を使って擬似的に作り出していたが、同所の装置は、真空に近い状態を作った装置にガスを注入することで縦2.2メートル、横2.8メートルの大型オーロラを世界で初めて再現した。カーテン状にゆらめきながら11色に発光する様子は本物さながらだ。
「北極などの極寒地方でしか見られないオーロラを水着姿で気軽に楽しんでほしい」と開発を担当した同社技術研究課、渡部歩さんは話している。(写真=江の島アイランドスパのオーロラ)