年金支給日の2月13日、大船警察署は地元の女子大生や女性銀行員を「一日女性警察官」に起用し、市内各所で「振り込め詐欺撲滅キャンペーンを行う。
13日午前、「一日女性警察官」に選ばれた鎌倉女子大の学生の楠岡麻子さん、熊王苑子さん、鶴巻華奈さんと三菱東京UFJ銀行大船支店の磯部沙紀さん、三井住友銀行大船支店の北村史織さんの計5人が同署を訪れ、尾野署長からの委嘱を受けた。婦警の制服を着用した5人は、午後から大船駅東口広場や市内のスーパーやコンビニエンスストアのATM機設置個所で警戒に当たる警察官とともに地元の人々に「詐欺に遭わないよう」注意を呼びかける。
地元女子大生や女性行員の起用について、同署生活安全課課長の根目沢(ねめざわ)さんは「より効果のあるキャンペーンとするためにも、地元の若者にも街のために協力してもらい、金融機関の皆さんにも広報してもらうことにした」と、話す。「被害に遭わないためには、まずは『決して人ごとにせず、自分のところにも電話がかかってくるかも知れない』と思ってほしい。息子の声で慌てた様子や泣きながら電話がかかって来たとしても、本当の家族しか知りえない情報、例えばペットの名前を聞くなどして確かめてほしい」とも。
警視庁は今月2月を「被害撲滅月間」とし、期間中の年金支給日である13日を特にATM集中警戒日として、全国的に警戒を強化している。