鎌倉のテークアウト専門の総菜料理店「鎌倉惣菜」(鎌倉市小町1、TEL 0467-50-0449)が6月8日、同店で月に一度満月の夜だけ営業する「満月ワインバー」を開いた。
鎌倉惣菜は、今年3月に「鎌倉文士」が集う店として有名だったパブ「龍膽(りんどう)」跡にオープン。店内のカウンターをそのまま使うなど、当時の面影を残している。「満月ワインバー」の開催は、「ここで昔のようにお酒が飲めたらいいのにね」という通りがかりに入ってきた「龍膽」時代の客の声がきっかけ。「毎日でなくとも、例えば満月の日だけとか、日本的な暦や文士に関係のある日だけやってみては」という意見に、オーナーシェフの阿部さんは「満月に自然派ワインの立ち飲みバーをやるのは、体に優しい総菜を売っている当店のコンセプトにもぴったりだと思った」と話す。
初回となる当日は、常連客をはじめとする40人ほどが来店。「なぜ満月ワインバーなのか」という質問が多かったが、「自然派ワインと月の関係について話すと、誰にも納得・満足してもらえ、満月バーの目的にかなうとても良い反応だった」と阿部さん。「通常の総菜の販売でもお客さまと会話はするが、ワインバーではゆっくりいろいろな会話ができ、交流ができた」とも。
当日の主なメニューは、ヨーロッパの自然派ワインや有機農法のりんごで作ったシードルなど(600円~1,000円)と、パテやリエット、にんじんサラダなど(300円~500円)フランスの一つ星レストランでの経験を持つ阿部さんが得意分野とする「フランス総菜」。
営業時間は17時~23時(満月ワインバーの日は夜の総菜販売は休み)。次回の満月は7月7日。