古布から生まれた貼り絵技法「裂画」-鎌倉のカフェで作品展

鎌倉の人気アジアンカフェ「SONG BE CAFE」で、古布を張り合わせた「裂画」展を開催。秋や冬をテーマに、栗やクリスマスなどを描いた作品を展示している。

鎌倉の人気アジアンカフェ「SONG BE CAFE」で、古布を張り合わせた「裂画」展を開催。秋や冬をテーマに、栗やクリスマスなどを描いた作品を展示している。

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 鎌倉駅の線路沿いにあるアジアンカフェ「SONG BE CAFE(ソンベカフェ)」(鎌倉市御成町、TEL 0467-61-2055)で現在、古布をあしらった「裂画(きれが)展」が開催されている。

東南アジアの定番料理を提供するカフェ「SONG BE CAFE(ソンベカフェ)」。ウッドデッキのテラス、炬燵を設置したお座敷などもあり、人気を集めている。

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 同店は、野菜のグリーンカレーや鶏肉のフォーなど東南アジアの定番料理を提供するカフェ。ライブや展覧会、社会問題(まちづくりや環境問題)をテーマとしたイベントを定期的に行っている。同展では、オーナー・宇治香さんの妻・牧子さんの祖母である山村きみ子さんが、50歳から約20数年作り続けてきた「裂画」作品を展示。「裂画というものは見るまでまったく知らなかったが、古い布を重ね合わせて作り上げた絵の芸術性の高さに驚き、少しでも多くの人にその素晴らしさを知ってもらえたら」(宇治さん)と開催に踏みきった。

 1973(昭和48)年ごろ、大森麻紀永さんが布の貼り絵と呼んでいた作品を「裂画(きれが)」と命名したもの。今年88歳になった山村さんは、50歳のころに藤沢・鵠沼で裂画を習って以来、100点前後の作品を作り続けてきたという。布団皮や風呂敷、着物、カーテンやテーブルクロスなどあらゆる古布を押入れいっぱいに集め、それを基に創意工夫で布を切り分けてのりで貼り付け、1枚の絵に仕上げている。「時代を得て変化してきた古布の味わいも楽しめる」と宇治さん。今回は秋をテーマにした作品を店内に展示している。

 開催時間は11時30分~20時(日曜は21時まで)。水曜定休。12月1日まで。

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