3月20日(水)春分の日に開催されるTHE POWER OF KOUKOUSEI 2024(以下TPK)を支える地元の大人にスポットをあてたインタビュー記事「青春を応援する大人達」をお届けします!
TPKは、高校生が、歌って、踊って、青春する、海の街〝藤沢〟だけのライブステージ。その魅力はなんといっても、海が一望できるステージと、高校生の青春溢れるパフォーマンス!そんなTPKと湘南経済新聞とのコラボ連載を担当させていただくのは、高校時代TPKに参加し、大学生になった今、スタッフの一人として関わらせていただく事になった私サカグチアオイです!
記念すべき第1回の今回は、TPK実行チームの一員としてイベントを支えるSAZANAMI COFFEE の沢田さんにフォーカスを当てた記事をお送りします。
藤沢駅南口からOPA方面に向かって歩くと、ほどなくしてあるSAZANAMI COFFEE。老若男女問わず様々な方が思い思いの時間を過ごす、暖かい時間が流れるお店。沢田さんが淹れるコーヒーも絶品で、カウンターで販売されているスイーツも人気の商品です!個人的にはブラウニーが大好きです!そんな、街の人から愛されるカフェ、SAZANAMI COFFEE を営まれている沢田さんにお話を伺いました。
不定期でアーティストとのコラボイベントも開催
そもそもなぜ〝藤沢〟で〝カフェ〟をやりたいと思ったのか。それは、藤沢という街が大好きだから、この街で老若男女•全生物が集まるコミュニティとなるカフェを作ってみたいという夢があったからとのこと。
しかし、ここに辿り着くまで真っ直ぐ進んできたわけではありませんでした。高校から大学卒業後までは、プロを目指してサッカーに打ち込む生活。大学卒業後は、名古屋の広告代理店に勤め、テレビのCM枠のセールスを行っていました。その後、外資系の会社への転職を試みて、語学留学を決意。その他にも、将来的なカフェを開業を見据えて、コミュニケーション能力を広げたいという気持ちもあったそうです。この決断が今につながる大きな転機となりました。
実際にお話を伺っている時の様子
沢田さんが語学留学へ行った先は、アメリカのシアトル。スターバックスの発祥地でもあり、カフェの街であるシアトル。昔からカフェを開くことが夢であったこともあり、せっかくならと100軒以上のカフェを巡ったそう。また、大学の授業に余裕があったため、シアトルに唯一あるバリスタアカデミーに通っていました。そんなカフェ漬けの生活を続ける中で自身もカフェ文化の楽しさにのめり込んでいきました。
日々お仕事で使われている道具
今までビジネスシーンで活躍されてきたからこそより一層、カフェでのリラックスした人の様子や店主やお客さんの〝好き〟が詰まった空間で展開されるピュアなコミュニケーションに魅力を感じたそう。また、人と人の関係で成り立つこの仕事は絶対にAIに取られることのない人間だからこそできるものだと考えました。この経験をきっかけに、転職を辞めシアトルのカフェで働きながら、カフェを開業することを決意しました。
お店の窓には季節ごとのアートも描かれる
今まで巡ったカフェの中から好きな場所を何軒かに絞り、ラブコールを送ってアルバイトとして働くこととなりました。帰国後、そこでの経験や今まで学んできたノウハウをもとに現在のSAZANAMI COFFEE を開業し、街の人の憩いの場として愛され続けています。
そんな好きなこと、夢を現実化させた沢田さんですが、実は少し難しいなと感じる部分もあるそう。それは、SAZANAMI COFFEE 内のコミュニティが親密になっていくにつれて、カフェとして役割の場から家族のような関係値に近くなっていってしまうのではないかという点だとお話ししてくれました。
エスプレッソマシン越しに撮影した一枚
この変化はカフェの居心地をよくさせるかもしれない一方で、居心地を悪く感じる人を増やしてしまう可能性もある。しかし、体験したことのない変化が怖くもあるが、楽しみでもある。今まで紹介してきたように様々な場所を転々としてきたからこそ、より一層強まった藤沢への愛をカフェを通して還元していければなと語ってくれました。
お茶目の様子が伺える一枚
そんな充実した今を過ごされている沢田さんですが、どんな高校時代を過ごされてきたのでしょうか。カフェで大勢の人とコミュニケーションをとる姿からは想像できないほど体育会に染まった学生生活を過ごして来たそう。大学卒業までプロを目指し、サッカー一色の生活を送っていました。
真剣にやっていない仲間には厳しく、叱咤激励を飛ばしていたという過去も。今とは印象が違って180°違うようにも感じますが、一つのものにストイックに向き合い、努力し続ける根底の部分は一貫して変わっていないのではないでしょうか。
どんな瞬間も一生懸命何かに取り組んできてはいましたが、どうせなら高校時代にもっと恋愛をしておけばよかった…(笑)とポロっと本音も。制服を制服として着れる期間にその時期にしかできない思い出を作っておけばよかったなと思う瞬間もあるそう。
第一回のTPK開催から実行メンバーとしてサポートを続ける沢田さんは、これまでのイベントや今回裏方として関わり続けている中で高校生の姿を見て、〝やっぱりいいな…〟と思う瞬間があるとお話ししていました。
大学生、大人とステップアップしていく中で将来のことや周りの目を気にし、自分の喜怒哀楽を全力で曝け出せなくなってしまう。でもそれができるのが高校生。自由だと自負していない自由な存在で、大人になり社会を知った上で自由だと思うのとは意味が違うように感じているそうです。
高校生へ思いを馳せてお話ししている時の様子
最後に沢田さんから、出演者の高校生に向けた熱いメッセージをいただきました!
〝利害関係とか関係なしに将来の不安とかもあると思うけど、色々考えずに自分の喜怒哀楽を全力で曝け出せるのは高校時代だけっていうふうに大人になって思う。だからこそ、思う存分自分を全力で表現し切ってください!それを出せるのが高校生だと思います!〟
沢田さんありがとうございました!
高校時代からサラリーマン時代まで、多様な経験を積んでノウハウを習得したのちに生まれ育った地元に戻り、充実した人生を送られている姿にどこか勇気付けられたような気がしました。また、何時も何事に対しても全力で取り組む姿は常に持っていたいなと思わせてくれるお話を伺うことができました!
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