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"好きを追及し続けるということ" 青春を応援する大人達 第3回:新堀ライブ館 菅原さん

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3月20日(水)春分の日に開催されるTHE POWER OF KOUKOUSEI 2024(以下TPK)を支える地元の大人にスポットをあてたインタビュー記事「青春を応援する大人達」をお届けします!

TPKは、高校生が、歌って、踊って、青春する、海の街〝藤沢〟だけのライブステージ。その魅力はなんといっても、海が一望できるステージと、高校生の青春溢れるパフォーマンス!

そんなTPKと湘南経済新聞とのコラボ連載を担当させていただくのは、高校時代TPKに参加し、大学生になった今、スタッフの一人として関わらせていただく事になった私サカグチアオイです!第三弾である今回はTPKを音響で支える新堀ライブ館でエンジニアとして活躍されている菅原さんにお話を伺いました!

 

新堀ライブ館の玄関の様子

藤沢駅北口から徒歩4分の場所にある湘南藤沢エリアで有数の総合音楽レンタル施設であり、音楽スクールとしても街の人から愛されている新堀ライブ館。そんなライブ館でエンジニアとして活躍する一方、個人でも地元藤沢の音楽イベントを支えている菅原さん。そんな菅原さんがどのような高校生活を送り、どのように"好き"を仕事にしたのかに着目した記事をお送りしていきます!


音楽に浸かった学生生活

音楽にどっぷりとつかった人生を過ごされている菅原さんですが、どのような学生時代を過ごされていたのでしょうか。一言でどんな学生だったかと表現するのであればまじめとは縁遠い学生そのものだったそう。ほとんど高校には通わず、音楽活動と寿司屋でバイトを繰り返す毎日を過ごしていました。実は、中学時代からボカロPとしても活動しており、自身で音楽を作り、動画サイトにアップロードしていました。その一環でエレキギターをはじめ、どんどんと音楽の沼にはまっていったそう。

高校時代を思い出し、はにかむ場面も

高校卒業後、自然と音楽の方面で将来を考えるようになり、専門学校へエレキギター専攻で進学しました。コピーバンドを組むなどプレイヤーとして活躍される中、音楽制作をしていた経験から音響などの機材についての知識があったため、ほとんどのレコーディングを手伝っていたそう。

このことから自分がプレイヤーよりも音響エンジニアとして音楽に関わる方が向いていることに気が付き、裏方としての道を目指すことを決意しました。


将来への決意を固めたタイミング

ちょうど卒業というタイミングで新堀ライブ館のレンタルスタジオ事業がスタートしました。そこで働きたいという熱烈な気持ちがあり、直談判を経て、働けることに。12年たった今も新堀ライブ館でエンジニアとして活躍されています。今後も藤沢の音楽イベントを支える一人として地元に少しずつ恩返しをしていきたいとお話されていました。

機材を実際に触っている様子

今も昔も音楽をこよなく愛する菅原さんですが、音楽に触れるようになったきっかけは姉の影響が大きく、ブラックミュージックやR&Bをよく聞くようになったそう。

そこから、B'zのアルバムを手に取ったことをきっかけに邦楽にも触れるようになり、今の音楽への愛の深さと見聞の広さに繋がっています。また、学生時代より今の方が音楽への愛が強まっているともお話してくれました。

ただ一つ高校時代に心残りがあるとすれば、ちゃんと学校に行って、もっと友達と仲良くしておけばよかったなと思うこともあるそうです。その反面、音楽制作に注力していた過去があるからこそ、今の自分があるんだとまっすぐとした瞳で語ってくださいました。


教育者としての一面も

いまは学校で先生として学生と関わる機会も増えてきました。生徒に指導をする中で自分が潜在的に考えていることを言語化できたり、教えるなら自分ができてないとだめだと気づきを与え、努力するきっかけを作ったりしてくれることが楽しいそう。また、生徒の方から将来自分と一緒に働きたいと言ってくれる生徒もおり、働き甲斐を感じる瞬間もあるそう。

生徒へのあたたかな想いもこぼしてくれました


好きなことを仕事にするということ

このように好きな音楽を仕事にできていることに日々幸せを感じると無邪気に教えてくださいました。一般論として好きなことと仕事は繋がらないと考える人もいるが、そんな事はないと断言されていました。

仕事に対する情熱を感じる素敵な時間でした

もちろん苦しいことの繰り返しでもあるが、好きな気持ちをとことん追及することが生業として成立させる秘訣であるそう。ただ、音楽業界で食べていくには周囲の人よりも力を尽くして、目の前のことに一生懸命になることが必要不可欠だと語ってくださいました。

そんな音楽に対して熱い思いを抱いている菅原さんがエンジニアとして見る景色は、格別で、演者によって勝手に変化するステージから目が離せないとお話されていました。現場では、粗さが目立つ演奏もあえて加工せずにそのまま流すこともあるそうです。でも、実際にその粗さこそがライブの良さを引き出す要素にもなるので、無理に綺麗にするのは、本来の良さを消してしまうこともあるとか。

 

ステージをお借りしてお話を伺っている時の様子

また、ステージという名の額縁に演者をどのような絵として届けるかを、日々試行錯誤するエンジニアのお仕事をされていく中で、心の中で基準にされている事が一つあるそうです。絶対的な正解はないけれど、言語化できないみんなが富士山に感じるような共通の美があるはずだから、自身の直感こそが一つの正解であると教えてくださいました。

このように音楽業界に精通し、実はTPKにも第一回から関わってくれている菅原さん。コロナ禍と今とで、学生に何か変化したところがあるかを尋ねたところ、表面的には変わったけど、人間として根幹の部分は変わっていないと一言。あの時期だからこそ生まれた曲もあるけれど、音楽自体の評価や音楽をやりたいという熱量は変わらない。青春時代には困難がつきもので、その一つがコロナだったということなんじゃないかと答えてくださいました。


高校生に向けてのメッセージ

終始笑顔でお話してくださいました

そんな音楽にまっすぐ向き合い、好きを追及されている菅原さんから最後に出演する高校生に向けてメッセージをいただきました!

”もう好きにしてください!それぞれ思うところがあるだろうから、一言では難しいけどそれぞれ自分がいいと思う感覚で綺麗とかカッコいいとかがあるはず。それを表現してたら勝手に思い出になって、それがベースになって大人になっていくと思うのでもう好きにやっちゃってください!”

 

インタビューを終えて

お話を伺っていく中で、常に音楽を愛し、自分の美的感覚に従い表現し続ける菅原さんのひたむきな姿勢を垣間見ることができました。また、「自分の好き」にプライドをもち、生業としている姿に将来を考え始めた私自身とってエールをもらえたような気持ちにさせてくれるそんな時間でした。
次回の配信もぜひお楽しみに!

■次回配信予定はこちら
第4回 NEKTON COWORKING 三浦さん  /  配信日:3月12日(火)
■イベント情報はこちら
THE POWER OF KOUKOUSEI 2024
2024年3月20日(水) 春分の日 片瀬海岸西浜特設ステージ


歌って、踊って、青春する、高校生のライブステージ。
高校生の〝青春〟を目撃せよ!

HP:https://www.t-p-k.com
Instagram:@thepowerofkoukousei
YouTube:@tpktv

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