鎌倉にある築80余年の日本家屋で7月18日、イタリア・バロック音楽による「鎌倉大御堂古楽演奏会」(鎌倉市雪ノ下4)が開かれる。
古民家を改装した「鎌倉投信」の社屋を会場とし、縁側から庭の景観を望める座敷で行われる同コンサート。古楽を歌い研究している葉山在住の音楽家・辻康介さんと、リュート奏者・高本一郎さんによる「南蛮ムジカ」が出演。辻さんが演奏旅行で知り合った歌人・北夙川不可止(きたしゅくがわふかし)さんがプロデュースした。「北夙川さんが『古い建物を守る』というコンセプトでさまざまなイベントを企画しており、古民家で仕事する鎌倉投信に興味を持ち今回の運びとなった」という。
1600年初頭のイタリア・バロック音楽を演奏する。「イタリアバロックはオペラの始まり。大きな声で歌うオペラとは違う『語りの音楽』で、小さな音で奏でる古楽器・リュートで伴奏しながら、歌の気持ちや物語を歌とともに演奏する」(辻さん)という。演奏曲目は、モンテヴェルディ作曲「オルフェオ」から「天のバラよ」「力強い霊よ」、カッチーニ作曲「麗しのアマリッリ」などのほか、日本語の歌、北夙川さんの歌にオリジナル曲を付けたものなど。
「イタリアの宮廷音楽はユーモアに満ちたルネサンス時代の産物。日本語版も演奏するので、普段クラシック音楽を聴かない方でも日本家屋でゆったりと楽しめる」と辻さん。
開演は18時。料金は2,500円(当日=3,000円)。