逗子市(TEL 046-873-1111)は現在、地域医療の充実に向けた取り組みの一環として、医療情報をまとめて入れておく容器「救急医療情報キット」を配布している。
65歳以上の高齢者や障がいのある人などを対象とし、同キットを分かりやすい場所に置いておくことで、救急隊による搬送時に迅速な対応できるようにした。
今年7月末の住民基本台帳人口によると、同市の65歳以上の高齢者数は約1万6,500人、全人口の約27%を占めている。「県内でも高齢化率が高く、高齢者の単身世帯や高齢者のみの世帯が多いことから、このキットを配布することにした。市議会でも複数の議員から配布についての要望もあった」(国保健康課担当者)という。
同キットには、住所などの基本情報を明記する「救急情報シート」や服用している薬剤などを記入する「薬剤情報提供書」、「健康保険証」の写し、「診察券」(写し)、「本人写真」などを入れる。分かりやすい場所にキットがあることを示す「ステッカー」を張り、冷蔵庫の扉の内側にキットを収納しておく。介護保険課や障がい福祉課などに申請書を提出することで、受け取ることができる。現在5,000セットを用意しており、不足する場合は随時追加していく予定。