茅ヶ崎にスペシャルティコーヒー専門店-都内のカフェで修行後、独立開業

ファクトリーをイメージした素朴で温かみのある店内。吉田さんの横にある水色のマシンはイタリア製の「ラマゾッコ」

ファクトリーをイメージした素朴で温かみのある店内。吉田さんの横にある水色のマシンはイタリア製の「ラマゾッコ」

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 茅ヶ崎の一中通りに8月28日、世界中の農園から厳選したスペシャルティコーヒーを扱うコーヒー豆専門店「i don’t know coffee roaster」(茅ヶ崎市東海岸南5、TEL 0467-26-0487)がオープンした。

テークアウトが基本だが、店舗前にはペット可のベンチも用意する

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 スペシャルティコーヒーとは、豆の産地や作り手が明確で、ワインのテイスティングにあたる「カッピング」の評価基準で平均80点以上のものを指す。従来のコーヒーの多くは、異なる生産地や品種の豆を混ぜて流通していたが、スペシャルティコーヒーは、香りや味など土地の気候や土壌による豆の個性が際立つ特徴がある。

 直訳で「コーヒーなんて知らないよ」と、しゃれっ気を込めて付けた店名は、「i」を「1」に置き換えると「一度のコーヒー」とも読むことができ、「初めて飲んだ一度で好きか嫌いか決まってしまうほど、コーヒーは1杯目が大事」という思いを込めたという。

 オーナーは、2年のバリスタ経験を含む約3年のコーヒー修業を経て独立を果たした吉田博幸さん。「趣味がサーフィンで環境もいい」と、独立開業に伴い昨年11月に都内から転居した。独立前は、自社4店舗と全国提携店を持つ都内のカフェで、統轄店長、経営管理、焙煎(ばいせん)、卸、スタッフトレーニング、マシンの修理など、コーヒーに関する幅広い知識と技術を習得。同店でも同様の業務内容を軸に、コーヒー教室などのワークショップ、コーヒー豆の宅配(茅ヶ崎中心)、ギフト相談のほか、メニュー開発やラテアート、マシンのメンテナンスなど専門性の高いバリスタトレーニングも実施する。

 店舗面積は7坪。扱うコーヒーは常時12~13種類、価格は全種類一律100グラム600円。ラインアップは、酸味・苦味・飲み口・アフターテイストすべてのバランスを整えた「ハウスブレンド」、しっかりしたコクとキレのある苦味があり二日酔いの朝用をイメージした「フルブレンド」などのオリジナルブレンドのほか、「ケニヤ」「ルワンダ」「ブラジル」「グァテマラ」などのシングルオリジンを用意。ドリンクは、「エスプレッソ」(300円)、「モカ」(450円)などのほか、99.9%カフェインレスの「decaff」は妊婦や子どもにも好評という。

 吉田さんは「嗜好(しこう)品であるコーヒーの味や楽しみ方に正解やルールはないが、紛れもなく良い味・悪い味というものがある。それぞれの豆の特色を引き出し、お客さまに喜ばれるコーヒーを提供していきたい」と話す。

 営業時間は10時~19時。火曜定休。

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