横浜国立大学教育人間科学部付属鎌倉小学校(鎌倉市雪ノ下3)で11月3日から、地元アーティストや教育関係者などが参加するアートイベント「鎌倉なんとかナーレ2010」が行われる。
鎌倉の旧市街地にある学校を開放し、アートの拠点とする学校プロジェクト。今年で2年目を迎え、昨年は約700人が来場した。鎌倉や湘南エリアで活動する20組を超える美術家や職人、俳優やミュージシャン、地元のNPO団体や教員、学生などが集い、作品展示やパフォーマンス、ワークショップなどを行い、学校のあり方を再考するのが狙い。
ゴスペル、工作、ハワイアンなどの「ワークショップ」のほか、鎌倉市の松尾市長とのトーク会「市長カフェ」、野点やかまぼこ作りなどの「まなびプロジェクト」、教員自らがパフォーマンスやバンドなどで表現する「教員プロジェクト」などが開催される。
映画看板職人の上岡高広さんは公開制作「アマリニモ」を披露。「プロの圧倒的な画力に触れることができる」(同校・高松さん)という。最終日のフィナーレに行われる「飛び火プロジェクト」では、来場者の鎌倉や学校への願いの叫び声とともに、70メートルの「火柱花火」が打ち上がる。
「市民が集う『原っぱ』を作り、何か出来事を起こしてみようとさまざまな個性を持つ方々が集い、そこでしか出会えない人たちが交流し、さらに新しい活動が生まれる。今後、この活動が学校内にとどまらず、社会にも飛び火していければ」と同校の高松さん。「原っぱに遊びに行くような感覚で来場していただければ」とも。
開催時間は10時~16時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。入場無料。11月7日まで。