北鎌倉の山あいにあるギャラリーで現在、韓国やヨーロッパの工芸品やアンティーク、古道具を扱う期間限定ショップ「阿園(アウォン)の庭-道具の記憶」(鎌倉市山ノ内)がオープンしている。
食のマーチャンダイジングやカフェのプロデュースなどを手がけてきた竹田さんが、独自の視点で仕入れたものを展示販売する同店。メーンは、竹田さんが長年かけて培った人間関係から日本初の出店となった、韓国・ソウルの金属工芸店「阿園工房(アウォンコンバン)」の作品。約30年の歴史を持ち、伝統と現代感覚を併せ持つ作品は日本人観光客にも人気があり、「古いものをよく理解し、新しいものを生み出す。奥ゆかしさの中に深さと強さと温かさが息づいている」(竹田さん)という。
阿園工房の作品は、アクセサリーやキャンドルスタンドなど180点ほど。アクセサリーは、鳥と花をモチーフにして、ヒスイやサンゴ、メノウ、アメジストなどの天然石にシルバーやパールを組み合わせたものが多い。アンティーク部品を使ったものや古典の型から作られたもの、時代映画の装飾品を手がけてきた作家の作品などもあり、どれも「どこか温かく、着けていて幸せな気分になる」と竹田さん。価格は1万円台前半から。
このほか、オランダ中心にドイツやフランスなどのヨーロッパ各地から仕入れた古道具も取りそろえた。「時代や作品の背景が見えるものは夢があっていい。仕入れる行為が好きで、それを手放し、また旅に出て新たなものに出会いたい」(竹田さん)。
営業時間は12時~18時。金曜・土曜・日曜・祝日のみ営業。11月14日まで。