鎌倉の妙本寺山門内にあるギャラリー「KAYA gallery+studio」(鎌倉市大町1)で現在、男性アーティストが手がける「ひと月だけの人形工房」が期間限定でオープンしている。
人形の背景に物語を感じる、フエルト作家・藪崎さんが作る「フェルト人形」たち
イラスト、フェルト作家として活動している藪崎さんが手がける同工房。藪崎さんは以前、ゲームデザイナーとして、多数の作品の開発に携わってきた経験を持つ。フェルト作品を制作するようになったのは、「パソコンを使うゲームの仕事のように電源を落とすと何も無くなってしまうものではなく、手にしっかりとにぎれるもの作りがしたい」と考えたからだ。
作品は、羊毛フェルトのみを使い、ニードルで固めて成形する。「若いころに陶器人形や玩具の動物の原型を作っていた」ことなどから、フェルト作品でも人形作りが主体となっている。
独創的な雰囲気を持つ藪崎さんの人形は、イラストを描くときのように、物語を考えながら作るという。「キャラクター性を大切にしている。いたずら好きで意地っ張りなのに寂しがりな感じであったり、どこか天然な雰囲気であったり…。人形の育った背景のようなものを感じられれば」と藪崎さん。
展示する作品は、人形13点(1万5,000円ほど~)、壁掛け10点(3,500円~)、イラスト4点ほど。そのほか、指人形(2,000円)やストラップ(1,000円)などのハンドメードグッズも置く。
開催時間は11時~18時。月曜・火曜定休。1月30日まで。