鎌倉・長谷に昨年12月1日、絵本と、本のための家具や雑貨を扱う店舗「syoca（しょか）」（鎌倉市長谷1、TEL 0467-84-8710）がオープンした。

本や雑貨を飾る本棚など、使いやすく、デザイン性の優れた家具たち

　日ごろから絵本に慣れ親しんでいる幼稚園児2人を抱える佐藤さん夫婦が、「大人になっても忘れられない、子どもの思い出になる絵本を届けたい」と開業した。初めは絵本専門店を考えていたが、デザイナー集団「アパートメント」が主宰する「本のための小さな家具展」に出合い、絵本だけでなく、本にまつわる家具や周辺雑貨も取り扱う店に切り替えた。

　絵本は日本や海外を問わず、「物語性があり、大人が読んでも楽しいもの」などを80冊ほどをそろえる。「子どもが来たときに、表紙の絵を見て気になったものをすぐに手に取れる」ように、棚に飾るように並べる。

　家具は、「アパートメント」のデザイナーたちが製作した「本棚」「ブックスタンド」「ブックカバー」「ブックエンド」など20点ほど。棚の上が椅子になった本棚、レゴのように積み重ねて棚やスツール、テーブルにもできる家具「NoLimit」（1万9,800円～）、本をディスプレーする木の形をした「本の木」（4万8,300円）、本の形をしたトレー、本棚用の花器、内山紙のブックカバーなど、本の周辺を美しく見せ、楽しむための作品を多くそろえる。

　絵本の一部は現在、家具デザイナーが選んだ作品を並べているが、今後もさまざまな分野で活躍する人々が選ぶ「おすすめ本コーナー」を設ける意向。「家具や椅子を作るワークショップや、子ども向けの教室なども開催していければ」と意気込みをみせる。

　営業時間は10時～17時。