1年で一番夜が長くなる冬至の時期に、電気を消してろうそくの灯りで過す「キャンドルナイト in 湘南」が12月16日、湘南のショッピングセンター「トレアージュ白旗」（藤沢市藤沢2）と源義経を祀る「白旗神社」（藤沢市藤沢2）を中心に開催される。

　同イベントは、アメリカの原子力開発に反対を唱える意味で始まり、「灯りを消す」ムーブメントとしてカナダで発展。日本では、「スローな時間」を過すというスタイルに変化し、2003年に「100万人のキャンドルナイトキャンペーン」としてスタート。夏至と冬至の夜2時間、電気を消してキャンドルを灯す行動が、環境省のバックアップも手伝って全国に展開された。

　湘南地域ではこれまでに、江の島展望灯台で600個のキャンドル点灯（2004年）、江ノ島のさざえ殻と飲食店から出た廃油を活用した手作りキャンドルの配付（2005年）や、湘南地域の賛同店でキャンドルのもとライブを行うなど様々な活動が行われてきた。「キャンドルナイト in 湘南」は今回で8回目。

　トレアージュ白旗のステージ周辺では12時～17時、「キャンドルシェード」を作るワークショップ（参加無料）やオリジナルキャンドルを作る「ミツロウキャンドル作り」（参加費＝500円）、クイズラリー（参加無料）などを行うほか、シンガーソングライター小川まきさんのキャンドルコンサートを開催。

　また、白旗神社では、竹馬、こま回しなど「昔あそびとものづくり」のワークショップや、アフリカやオーストラリアの自然楽器のワークショップや演奏などが予定されており、全体で約1,000人の参加を見込んでいる。17時以降は、「トレアージュ白旗」の公共部などを消灯してキャンドルが灯される予定。

　同イベントの吉田代表は「キャンドルを灯してみることで、大切なものが見えてくるかも。電気を消して暗闇のウエーブでつながり、スローな夜を」と話している。

キャンドルナイト in 湘南