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平塚の老舗割烹「竹万」若主人が駄菓子屋カフェ-温故知新コンセプトに

新旧の駄菓子約80種をそろえ、カフェではコーヒーとともに味わうこともできる

新旧の駄菓子約80種をそろえ、カフェではコーヒーとともに味わうこともできる

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 平塚の老舗割烹料理店「竹万」三代目の若主人が1月3日、昔ながらの駄菓子や自家焙煎(ばいせん)のコーヒーなどを提供する「駄菓子屋カフェ 竹屋萬吉商店」(平塚市花水台、TEL 0463-35-0766)をオープンした。

地域イベントにも積極的に参加してきた「竹万」若主人の関口さん

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 同店を開いたのは、2010年6月より「竹万」の若主人を務める関口雄一さん(33)。関口さんは青山学院大学卒業後、ラスベガスでレストラン経営学を学ぶため米国に4年間滞在。帰国後は都内と京都の老舗で5年間修業し、30歳を過ぎたのを機に実家「竹万」へ。外で働いていた料理人の弟・和明さん(26)を呼び戻し、父・俊一さん(62)らと共に同店を切り盛りする。

 温故知新をコンセプトに「駄菓子屋で育った世代には懐かしく、駄菓子屋を知らない子どもたちには新しさを感じられる場所に」と開いた同店。オープン日の1月3日は関口さんの誕生日で、本業で多忙であっても駄菓子屋カフェの開店を確実に実行しようと、「自分を追い込むために、あえてこの日を選んだ」と関口さん。餅つきのオープニングイベントには100人を超える人が訪れた。

 駄菓子屋は「竹万別館」のガレージを改装。本業のあいた時間を利用して、友人の助けを借りながら半年近くかけて地道に手作りし、必要に応じガレージに戻すこともできるという。カフェは別館のプライベートダイニングを活用。3卓、6~8席を備え、一戸建ての玄関には関口さんの祖母が嫁入り時に使った帯を修繕したタペストリーを掛けた。

 今回の開業について、「何より気軽に人が集まれる場所を作りたかった」と関口さん。駄菓子屋を新たに開業するケースはほとんどないが、「地域の大切なコミュニケーションの場でもある駄菓子屋を復活させたい」と開業を決意。スナック菓子やラムネやガム、あられなど新旧約80種の駄菓子を販売し、併設するカフェでは市内の自家焙煎コーヒー豆専門店「いつか珈琲屋」がオリジナルブレンド(320円)などを提供。ギャラリーとしての利用も可能で、駄菓子屋の店番が可能な場合には出展料を無料にする(作品販売を行う場合は異なる)。

 「私なりの『地元愛』の結果として駄菓子屋カフェを開業した。この場所を作ることで生まれた、さまざまな出会いや縁の広がりを訪れる人にも共有してもらえたら」と関口さん。「カフェメニューを充実させ、ベーゴマ大会などのイベントも開いていきたい」とも。

 営業時間は12時~日没。火曜・水曜定休。

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