鎌倉・妙本寺山門内にある「KAYA gallery+studio」(鎌倉市大町1、TEL 0467-25-2788)で11月1日より、茅ヶ崎市在住の水彩画家、三浦ほのかさんの初個展「三浦ほのかの落書き帳」が開催される。
三浦さんは1979(昭和54)年生まれ。多摩美術大学絵画科で油絵を専攻し、卒業後は都心に務める選択肢もあったが「自然豊かな地での穏やかな暮らしに魅力を感じ」、湘南地域の企業に就職。実家がある住み慣れた横浜を出て藤沢での一人暮らしを始め、湘南を活動拠点にイベントや雑貨店でイラスト雑貨などを発表。結婚を機に茅ヶ崎に居を移し、「庭で育てた花をモデルに絵を描く日常」が気に入っているという。
自身が手掛ける技法について「透明水彩は、ハイライトに白を残す必要があり直しは利かないが、かといって描き込めないというわけでもない。描き始める前の緊張感も楽しみの一つ」と三浦さん。画面の上で水と絵の具が「戯れるように動いてハッとしたり、心を揺り動かされたりする水彩の魅力」を生かしながら、具象画としてのデッサン力を鍛えることを日々心掛けているという。
作品は新作とこれまでに描きためた水彩画15点で、価格は2,500円~2万8,000円(額装込み)。秋物やクリスマスを中心としたポストカード(150円)、一筆箋(350円)などの雑貨も販売する。
「絵を描く側の思いは真剣で厳しく、いつももがきながら制作しているが、見ていただく方には自由に絵の世界に入り込んで鑑賞してほしい」と三浦さん。「私の頭の中の落書き帳から生まれたものたちを楽しんでもらえたら」とも。
開催時間は11時~18時(最終日は17時まで)。11月4日まで。