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茅ヶ崎でゆかりの作家・村越襄さん「祈りのデザイン」展-晩年の傑作も

「蓮華幻相 往生要集」(1988年)より

「蓮華幻相 往生要集」(1988年)より

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 茅ヶ崎市美術館(茅ヶ崎市東海岸北1、TEL 0467-88-1177)で12月1日より、茅ヶ崎にゆかりの作家・村越襄(むらこしじょう)さんの企画展「祈りのデザイン:蓮華幻相(れんかげんそう)」が行われている。

「蓮華幻相 般若心経」(1988年)より

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 同展では、蓮華幻相の作品34点をメーンに、商業デザイン関係資料・原稿類(17点)ほか、書籍類など参考資料を数点展示している。

 村越さんは、戦後の広告デザイン界において、時代の先端をいくデザイナーだったが、一方で早くから初期ルネサンスの宗教画に関心を持っており、自身のデザインに生かす過程で宗教画の本質でもある「祈り」のテーマにもインスピレーションを得ていたという。

 代表作である東京オリンピックのポスターにおいても、ルネサンス時代の画家である作品の影響を見ることができる。今回のテーマにもなっている「祈り」に対する思いは終生変わることなく作品の重要なテーマとして取り上げ続けられ、「蓮華幻相」はその集大成ともいうべき晩年の傑作といえる。

 「蓮華幻相の一連の作品が静かに、しかし深く、見る人の心に訴えかけるメッセージを感じ取っていただきたい」と担当者は語る。

 営業時間は10時~17時。観覧料は一般300円ほか。月曜は休館(12月24日、1月14日、2月11日は開館)。来年2月24日まで。

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