北鎌倉古民家ミュージアム(鎌倉市山ノ内、0467-25-5641)で現在、現在「前田順子 和のキルト展~紅絹(もみ)でつないだ記憶~」が開催されている。
展示総数は73点。「布つなぎは記憶をたどる絵日記のようなもの。つなぎ合わされた布の調和がつなぎ手の私を喜ばせてくれる」と前田さん。
昨年同館で開催した布をテーマにした展示を見た前田さんが地元で展示したいと思っていたところ、同館の雰囲気を気に入り今回の展示開催が実現したという。
前田さんは1937(昭和12)年沖縄生まれ。現在、神奈川県二宮在住。20代より布に親しみ、独自の「布つなぎ」作品を制作。「きらめく紅絹の交響曲」「和の布つなぎ」などの著書があるほか、国内各地で個展を開き、海外でも好評を博している。
同館副館長の長谷川幹晃さんは「前田さんと同年配の方はもとより、布つなぎ(キルト)を通して、ものを大切にしてきた日本の生活文化を若い人たちにも見ていただければ」と話す。
開館時間は9時30分~17時。入場料は大人500円ほか。1月27日まで。