鎌倉市が公募していた市内の3海水浴場のネーミングライツパートナーに豊島屋(鎌倉市小町2)が決まった。
同市では、限られた財源の中で新たな行政需要にも対応するため、経費全般にわたる見直しを行うとともに、歳入確保を図る「新鎌倉行政経営戦略プラン」を昨年1月に策定。この中に、ネーミングライツや広告収入による収入確保なども盛り込まれている。
同年8月に「鎌倉市ネーミングライツ導入ガイドライン」を策定し、各担当課が管理する施設におけるネーミングライツ導入について具体化し、海水浴場については今年3月27日に募集を始めた。
「多くのメディアに取り上げられたこと、ネーミングライツパートナーとして企業8社、個人1人の応募があたことは鎌倉というブランド力の高さゆえ」と観光商工課担当者。「提案の審査は、応募の趣旨、愛称案、提案金額、提案期間、社会貢献の考え方などを含めて総合的に評価した。対価の1,200万円は豊島屋さんが提案したもの」とも。
来年度に向けて、海水浴場の愛称を公募する。具体的なスケジュールは今後、同社と協議していくという。