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茅ヶ崎市、独自の周波数帯を利用した防災ラジオ開発-全国初

防災ラジオのイメージ画像

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 茅ヶ崎市は今月、独自の周波数帯を使用した市内全域をカバーする防災ラジオを新たに開発したと発表した。全国初の試み。

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 ラジオは280MHZの周波数を利用した防災ラジオで、サイズは幅190ミリ、高さ120ミリ、奥行き65ミリ。聞き直しボタン、照明ランプが装備されている。

 これまでの旧型防災ラジオは、市の防災行政用無線の電波(60MHz帯)を受信して音を流すが、この電波が発信されている市役所から遠くになるにつれて受信具合が良くない傾向が見受けられた。無線の出力を上げれば問題が解消すると考えられるが、出力を上げると他の市町村に影響が出てしまう可能性がある。そこで電波出力が大きければ市全域に届くことができると考え、戸別受信機という、既に同市が導入しているシステムに注目した。

 事業者との協議の結果、戸別受信機と同じ280MHzの周波数帯を使った独自の防災ラジオを開発。防災行政用無線の放送内容をパソコン入力・送信すると、新型防災ラジオから音声合成された放送内容を流すことができる。通常時はFM・AMラジオとして使うことができるという。

 「10月に利用希望者を募り、年内に有償配布を始めたい。防災行政用無線が聞こえない、聞こえづらいといった地域では、ぜひ利用していただきたい」と同市市民安全部防災対策課主幹の武田芳亮さん。

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