神奈川県立フラワーセンター大船植物園(鎌倉市岡本)で現在、「第51回神奈川県菊花大会」が開かれている。
1962(昭和37)年の開園当初より始まった同大会。1000点に近い菊が、 菊小屋と展示場に展示されている。
「盆養(=鉢植え)三本立(ぼんようさんぼんだて)・盆養七本立」などといった大菊の仕立て方のうちで最も一般的なものから、「福助(ふくすけ)・三本立だるま」などの手頃な大きさで菊の豪華さが楽しめる仕立て方のほか、専用の小菊品種を用い1年以上かけて仕立てる「小菊盆栽」や1株から何百輪もの花を同時に咲かせ、全体の形は半球状のおわん型に整える「千輪仕立て」など多くの仕立てが見られる。
系統としては大まかに「大菊」と「古典菊」に分けられるが、「大菊」では、四方から多数の花弁が重なり、こんもりと盛り上がった球状をしている「厚物(あつもの)」や管状の花弁から成り、短い花弁は放射状に花芯を囲み、外周には長い花弁が垂れている「管物(くだもの)」などのほか、「嵯峨菊」「肥後菊」「伊勢菊」などの「古典菊」も。
「今年は一文字咲きといわれる一重の花が多かった。広く皆さまにご覧になっていただきたい」と同園の担当者。
開演時間は9時~16時。月曜休園。20歳以上350円、学生・20歳未満250円。11月24日まで。