東慶寺ギャラリー&ショップ(鎌倉市山ノ内)で現在、「鎌倉彫を考える 三人三様展」が行われている。
約100点を展示する同展。後藤圭子さん、志知勢次さん、矢沢光広さんが中心となって、鎌倉彫の「美しい器、おいしい器、楽しい器」を提案する。
後藤さんは東京芸術大学工芸科卒業。鎌倉彫後藤宗家の制作工房・店舗「博古堂」4代目当主。志知さんは鎌倉彫白日堂工房で伊志良不説さん、伊志良博さんに師事。1992年独立。矢沢さんは武蔵野美術大学中退。木彫りを学んだ後、実家工房にて創作活動を開始。
同展では、同ギャラリー代表の井上米輝子さんが料理を担当。北鎌倉のイタリアン「タケルクインディチ」のシェフ頭山威児さんも協力し展示作品に料理を並べた。さらにカメラマンの山口徹さんが撮影し、料理や器の使い方などを提案する。
「少しは鎌倉彫の定義から外れても、今の人たちが欲しいと思う、使ってみたいと思う器とは何なのか、美しい器、おいしい器とは何なのかについて、皆さまと一緒に考えてみたい。そうした思いを形にした第1回の催し」と井上さん。井上さんは東慶寺寺庭で、今回の企画を主催する「鎌倉彫を考える会」の会長も務めている。
「食べること、楽しむことに興味のある方、東慶寺を訪れるついでに立ち寄ってみていただけたら」とも。
営業時間は10時~16時(最終日は15時まで)。2月23日まで。