茅ヶ崎のギャラリー「カロカロハウス」(茅ヶ崎市中海岸2、TEL 0467-58-8331)で3月9日から、切り紙作家、矢口加奈子さんの個展「一瞬の一日」が開催される。
矢口さんは切り紙をモチーフにバッグやクロスなどを制作するかたわら、切り紙の本の出版や個展を行っており、昨年には米ロサンゼルスにショールームをオープンするなど精力的に活動している。
今回の個展では、平面、Tシャツ、アクセサリー、バッグなどを展示する。カロカロハウスの木村みどりさんは「矢口さんが学生時代から一貫して続けている『切り紙』は、放射状に広がる『曼荼羅』の形状をしている。切り紙を通じて歓びを広げたいというコンセプトは雑貨類にも反映されていて素敵。『切り紙』を型としてたたき染めされたTシャツやバッグ類ひとつひとつにメッセージを感じる展覧会」と話している。
会場の「カロカロハウス」は、「作家にインスピレーションを感じられるよい箱を提供し、見る人には心地よい緊張感とくつろいだ楽しさを同時に提供する場」をコンセプトに、2003年に原宿から移転し、茅ヶ崎でギャラリーとして再開した。木村さん自身が「客の一人だという視点を忘れず、見て楽しむことができ、買う、応援するなどのアクションが起こせるか、またその過程を共有できる作家かどうか」が作家を選ぶ基準だという。
営業時間は11時~日没まで。水曜・木曜定休。矢口さんの個展は同20日まで。