まち景まち観フォーラム・茅ヶ崎、富士ゼロックス神奈川、茅ヶ崎市は9月1日、GPSの位置情報システムを利用した端末「まち歩き音声ガイド」貸し出しサービスのテスト運用を茅ヶ崎市内で始めた。
同サービスは、市民に歴史や文化、景観情報についての知識を深めてもらい、今後の街づくりに積極的に参加できるよう働きかけることが目的。平成26年度市民提案型(新しい公共推進枠)協働推進事業の一環で、市民団体などが持つ地域情報を、富士ゼロックスの技術と専用ポータブル端末に連動させた。2014年秋に端末5台を使い10日間、1コンテンツで検証したが、今回は20台で3カ月間、エリアも海辺、市街地、里山に拡大して行う。
端末は茅ヶ崎駅の観光案内所をはじめ、市内4カ所で貸し出す。料金は500円(保証料1,000円、保証料は端末返却時に返却)。利用者が「開始ボタン」を押すだけで、あらかじめ登録されている景観ポイントに近づくと自動で音声ガイドが流れる仕組み。
各貸し出し拠点では、「香川駅発ぶらり都市資源めぐり」「懐島・景観まち歩き」「三橋卯之助さんが語る茅ヶ崎の歴史」など、同サービスを受けながら効率的に巡ることができるオリジナルマップを配布。「三橋卯之助さんが語る~」コースでは、端末から歴史の語り部だった故・三橋さんの肉声が流れ、昔の茅ヶ崎を追体験できる。
同フォーラムの西村正雄さんは「体験した方からは、自分の住んでいる街なのに知らないことが多く発見があったと感想も頂いている。茅ヶ崎市は市外からの転入者が増えていることもあり、自分の街の景観の良さや歴史、文化について知らないケースも多い。端末を手に、楽しみながらゆっくり巡ってほしい。この機会に、子どもたちにも郷土について、より知ってもらえれば」と話す。
貸出期間は11月30日まで。10時~14時(端末返却は16時まで)。貸し出しの際には身分証明書の提示が必要。小学生以下は保護者同伴。