鎌倉・七里ガ浜在住のアーティスト亀山和明さんが4月17日より、東京・広尾のギャラリー「EMON PHOTO GALLERY」(TEL 03-5793-5415)で個展「七里ガ浜・9library ~ライブラリー~」を開催する。
亀山さんは広告デザイン制作事務所で20年間グラフィックデザイナーとして活躍後、独立。当時休暇で過ごしたハワイで「自然と調和した生き方」が必要だと考え、「絵描き」になる決心をしたという。鎌倉市七里ガ浜に移住し、七里ガ浜のスケッチを開始。当初は「ほぼ毎日のスケッチ」としてスタートしたが、2004年1月4日以降は1日も休むことなく「毎日のスケッチ」となり2007年1月3日まで丸3年続く。
同展では、3年間に描いたスケッチの中から「1日・1枚」をセレクトした1,096枚とその中から選んだ36のテーマで描いた新作・36点を展示。1,096枚のスケッチは1カ月分を1冊とした「3年分・ 36冊のアルバム」での展示となり、来場者はそれを手に取って鑑賞する。36点の新作は壁面展示。作品の販売も行う。価格は、スケッチ原画(F2号・不透明水彩)=35,700円、アクリル作品・原画(F6号)=94,500円。
亀山さんは「1日として同じ色はなく、1秒として同じ光は無い。僕自身がそこに立ち、光を浴び、風を感じ、波の音を聞いた中で描いたスケッチを、ゆっくり鑑賞してほしい」と話している。今年1月3日で、「毎日のスケッチ」というスタンスに一区切りをつけた亀山さんは今後の活動について「これまで描き溜めた1,500以上のスケッチの中から、今回発表する 36点の新作のようにスケッチをさらに『深化』させた形の作品づくりに取り組む。もうひとつの方向性としては七里ガ浜とは離れた別テーマでの制作になると思う」という。
開催時間は、平日=11時~19時、土曜・日曜=18時まで。個展は同29日まで(23日休業)。