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鎌倉・鶴岡八幡宮で日伊合作オペラ世界初演 能、日本舞踊、雅楽ともコラボ

伊ミッソーニのスタジオで衣装の打ち合わせをする演出家のステファノ・ヴィツィオーリさん(左)とアンジェラ・ミッソーニさん(中)、ルカ・ミッソーニさん(右)

伊ミッソーニのスタジオで衣装の打ち合わせをする演出家のステファノ・ヴィツィオーリさん(左)とアンジェラ・ミッソーニさん(中)、ルカ・ミッソーニさん(右)

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 鎌倉・鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下2)の野外特設舞台で10月7日・8日、日伊修好150年記念オペラ「ジャパン・オルフェオ」が開かれる。主催はNPO法人「友情の架け橋 音楽国際親善協会」。

日伊を代表する芸術家が並ぶフライヤー。日伊修好150周年記念事業として企画され、鎌倉に続いて同月12日・13日には東京芸術劇場(東京都豊島区池袋1)でも公演がある

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 同公演はイタリアの鬼才と呼ばれる演出家ステファノ・ヴィツィオーリさんと指揮者アーロン・カルペネさんが、ギリシャ神話の「オルフェウス」と日本の古事記「イザナギ・イザナミ」の一節が酷似していることから舞台化を提案したことがきっかけ。同協会が日本の作曲家や能楽師、日本舞踊家、雅楽師などにアプローチし、イタリア音楽と日本の伝統芸術が融合する歌劇が実現した。

 「舞台の話をいただいたとき、真っ先に鎌倉が思い浮かんだ」と話すのは同協会の三村京子理事長。「オペラをプラットフォームに日本の美しさや日本人のりりしさを表現し、国外にも発信する上でも武士の精神を育んだこの地がベストだと考えた」という。

 世界最古のオペラであるモンテヴェルディー作曲「オルフェオ」(1607年初演)を基に、未完だった第5幕を指揮者で作曲家の沼尻竜典さんが今回のために補筆・作曲した。物語は、たて琴名手オルフェオが亡き妻エウリディーチェを取り戻すため音楽の力で神々の心を動かし再会するものの、禁を犯してしまうという愛の悲劇。同公演ではイタリアの音楽と能楽や日本舞踊、古楽器と雅楽を交えて公演する。

 指揮はアーロン・カルペネさん、演出はステファノ・ヴィツィオーリさん。出演は、ヴィットーリオ・プラートさん、阿部早希子さん、武田孝史さん、宝生和英さん、藤間堪十郎さんなど。衣装はイタリアのブランド「Missoni(ミッソーニ)」が手掛ける。

 鎌倉での世界初演の後、同12日・13日に東京芸術劇場、来年6月・7月にはイタリアでも公演の予定。

 三村さんは「趣旨に賛同いただき市内の各団体など『オール鎌倉』で協力くださり感動している。オペラや能楽、日本舞踊を一度も見たことが無い人、雅楽を生で一度も聞いたことが無い人にこそ体験してほしい。神聖な境内の野外舞台で、自然と舞台表現、イタリアの音楽と日本の伝統芸能との融合を楽しんでいただければ」と呼び掛ける。

 開演時間は18時(17時30分開場)。入場券は、S席=2万円、A席=1万円。申し込み方法はホームページで確認できる。

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