鎌倉由比ガ浜通りにある古民家スタジオ・イシワタリ(鎌倉市長谷1)で3月4日、「続・鎌倉でお店を持つ講座~コーヒーが紡ぐ2つのカフェ~」が開かれる。当日、さまざまな講座やワークショップが開かれる「かまくらの学校」の一環。
4年前の講座で訪ねた大町にある文房具店「コトリ」での様子。講師も受講生も真剣そのもの
鎌倉で店を持ちたいと考えている層を対象に、すでに店舗経営を実践している先輩から直接話を聞く同講座。4年前に同校が初めて主催した「鎌倉でお店を持つ講座」の続編となる。「前回は一軒一軒お店に伺ったが、今回は複数の店主を招いてじっくり話を聞いていく」と話すのは主催スタッフ八島絢さん。「スタイルが全く異なる2店の話を一度に聞ける機会はなかなかないはず」と続ける。
今回招くのは、北鎌倉でスペシャルティーコーヒーを提供する「石かわ珈琲」の石川新一さんと、由比ガ浜通りで赤ちゃん連れでも安心して飲食できる「MISORA cafe」の飯島悠史さん。聞き手は湘南経済新聞の鈴木章夫編集長で、自ら運営する「かまくら駅前蔵書室」についても語る。
当日は起業のきっかけ、鎌倉を選んだ理由、物件や住まい探し、開業資金の調達、ブランディング、開業後の資金繰りや課題、家族や生活、休日などについて2店を比較しながら聞いていくという。鈴木さんは「『鎌倉でお店』というと夢や憧れが先行しがちだが、人気のエリアだけに競合も多く撤退するケースもたくさん目にしている。そんな中で成功している先輩たちから失敗談なども根掘り葉掘り聞き出したい」と意気込む。
終了後には各店のコーヒー無料券を配布。受講生は2店に足を運んで店舗を体感できる。
「かまくらの学校」は街をキャンパスに鎌倉らしい大人のための授業を提供する団体で、定期的に市内の古民家などイベントスペースを使って一日ワークショップを開いている。この日も同講座のほか、「刺し子のブックカバーをつくる」「ウクレレを弾こう」「さくらのバスボム」「はじめてのお灸」「旅する、ワイン」「世界に一つのミニマグor豆皿をつくる」「大人の蕎麦講座」「鎌倉路地裏カフェ&スイーツツア」「カメラ片手に鎌倉を撮るフォトツアー」などを用意する。
八島さんは「実は前回の受講生のうち3組が鎌倉で起業した。受講生同士はもちろん、講師をお願いした店主の皆さんとは今も連絡を取り合ったり応援し合ったりしているという。石川さんと飯島さんの意外な関係も当日明らかになるのでお楽しみに」と話す。
開催時間は9時~11時。受講料は7,777円(税抜き)、2店舗分のコーヒー無料券付き。申し込み方法はホームページで確認できる。