鎌倉に懐石料理店「和久」 古民家改装、節季ごとにコース料理提案

木曽スギの一枚板を使ったカウンター席

木曽スギの一枚板を使ったカウンター席

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 鎌倉市内の住宅街の一角にこのほど、創作懐石料理店「かまくら和久(わく)」(鎌倉市由比ガ浜、TEL 0467-38-8200)がオープンした。日本の伝統技術や工芸品をふんだんに取り入れた空間で、全国から仕入れた材料を使った旬の料理を提供する。

オーナーの中西さん。子ども時代を過ごした鎌倉で古民家をリノベーションして出店した

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 同店を開いたのは神奈川県藤沢市出身、米国勤務を経て都内で起業しエネルギー関連事業や教育事業を展開する中西晃一さん。子ども時代に多くの時間を過ごした鎌倉で「日本のいいものを集め、過去から未来へ継承できる場所がつくりたかった」と出店経緯を話す。2月16日に予約客のみ対象の「部分営業」を開始、3月1日に正式オープンした。

 建物は2階建てで、店舗面積は約40坪。1階はカウンター6席とテーブル8席、2階は個室3部屋で、それぞれ4席、6席、8席。

 店内は宮大工によって建てられたという築67年の古民家を改装した。天井は竹の皮を編んだ網代(あじろ)張り、カウンターには長野県の木曽スギ一枚天板を使っている。客席のテーブルも同じく長野県産ヒノキ材、椅子は岐阜県の伝統である曲げ木技術を取り入れたもの。洗面ボウルは職人による特注の陶磁器で、手拭きには愛媛県の今治タオルを置く。

 料理は四季をさらに6つに分けた二十四節気ごとにオリジナルのコースで提案。現在は生産者から直接仕入れた材料、兵庫県淡路島の鮮魚や丹波篠山の野菜に、各地から取り寄せた名酒を組み合わせたメニューを紹介している。

 ランチ4品2,800円から、ディナー10品6,000円から。営業時間は11時~15時、/17時~22時。火曜定休。

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