「鎌倉の響き レゾナンス」 地元音楽家らが寺院や教会などで演奏

昨年の妙本寺での公演。ハープ、オーボエ、ソプラノの異色の組み合わせが、谷戸の自然に囲まれた本堂に響き渡った(撮影:松藤飛洋)

昨年の妙本寺での公演。ハープ、オーボエ、ソプラノの異色の組み合わせが、谷戸の自然に囲まれた本堂に響き渡った(撮影:松藤飛洋)

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 鎌倉の寺院や教会などを舞台に4月9日、クラシック音楽を中心とした「鎌倉のひびき『レゾナンス』コンサートシリーズ2017」が始まる。

左からハープの吉野直子さん、オーボエとイングリッシュホルンの吉井瑞穂さん、メゾソプラノの波多野睦美さん。今年はカトリック由比ガ浜教会の公演にそろって出演する(撮影:松藤飛洋)

 鎌倉などに在住する音楽家を中心に地元で質の高い音楽に触れる機会を創出しようと2年前から始まった同コンサート。今年はプレイベントや非公開を含め30日まで市内6カ所で開く。

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 「毎年規模を大きくしていこうと昨年のシリーズが終わってすぐに今年の企画をスタートさせた」と話すのは、企画制作担当で出演者でもある吉井瑞穂さん。普段はドイツのマーラー・チェンバー・オーケストラの主席オーボエ奏者として活動しているため、「帰国する度に打ち合わせや準備を進め、メンバーたちと会場探しに市内を歩き回った」と忙しかった日々を振り返る。

 シリーズは4月9日、鎌倉ギャラリーでのプレ・トークイベントで幕を開ける。映画、美術、IT、音楽のスペシャリストがパネリストとなり「人とアートを育てる場所」をテーマに考えていく。

 15日は鎌倉彫会館での「鎌倉彫の息吹」。第1部は室町時代から現代までの鎌倉彫の作品が並ぶ資料館で笙(しょう)の演奏と彫りのライブパフォーマンス。第2部は館内1階のカフェで立食形式での演奏とトークショーを行う。

 16日の覚園寺(かくおんじ)を舞台にした「レゾナンス、谷戸の谺(こだま)III」では、オーボエやビオラと日本の伝統楽器である筝(そう)の音色が自然豊かな古刹(こさつ)に響き合う。

 29日は鎌倉女子大二階堂学舎ホールでの「風の楽器のレゾナンス」。鎌倉生まれのトランペット奏者とサクソホン奏者に加え、19世紀半ばにフランスで作られた鍵盤楽器「ハルモニウム」のトリオが演奏する。

 最終日となる30日は鎌倉で最初に建てられたといわれるカトリック由比ガ浜教会を舞台にした室内楽コンサート「Lost and Found~見果てぬ世界を夢見る音楽~」。長崎のキリシタンの間で歌い継がれていた「幻のラテン語聖歌」に基づく新作の初演をはじめ大航海時代をイメージした楽曲を演奏する。

 吉井さんは「これまでたくさんの方々の応援と励ましの言葉、演奏会後のスマイルが大きな支えとなった。今年も歴史と自然に囲まれた鎌倉でしか味わえない一期一会の時間を提供したい」と抱負を話す。

 開演時間は、4月9日=14時、15日=17時、16日・29日・30日=15時(開場は30分前)。各公演の詳細やチケット購入方法などはホームページで確認できる。

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