大磯・平塚・茅ヶ崎で開かれるイベントに小田原箱根エリアの店舗が出店、逆に湘南エリアの店舗が小田原で開かれるイベントに参加するなど、相互に商圏を拡大する動きが定着してきている。
茅ヶ崎「稲荷山珈琲店」や藤沢「プチマルシェYUU」が出店した小田原市桑原の「Craftsmanship(クラフトマンシップ)」の様子
漁業従事者専用のサンダルとして誕生し今や一般の愛用者も増えている「ギョサン」は小田原ブランドとして知られている。販売するのは「マツシタ靴店」(小田原市栄町)で、市内だけでなく県内各地や県外から商品を買い求めに来る人がも多い。同店では、2012年8月から「大磯市」に年間1~2回出店を継続してきた。同店の松下善彦さんは「たまになので心待ちにしてくれている人がいる。毎年1足ずつ購入してくださるお客さんもいてうれしい」と感謝の思いを語る。
小田原の桑原ベース(小田原市桑原)で開かれる「Craftsmanship(クラフトマンシップ)」には、茅ヶ崎の「稲荷山珈琲店」や藤沢の「プチマルシェYUU」も参加している。同イベントを主催し、自らもキャンピングカーを使ったジーンズの移動販売をする「Denimman(デニムマン)」(平塚市豊原町)の新倉新一郎さんは「個性ある店舗やこだわりの商品は地域を越える。湘南から西湘の両地域がシャッフルすることで店舗にも消費者にも利点が生まれると思う」と話す。「ニーズのあるところへ出向いていく時代なのかもしれない」とも。エリアを越えた出店に、来場者も楽しみにしているという。