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江の島でリュウゼツランが奇跡の開花 竜巻による横倒しから復活

まもなく満開を迎えるリュウゼツラン。「開花は50年に1度ともいわれている貴重な花を見ようと見学者も増えている」という。

まもなく満開を迎えるリュウゼツラン。「開花は50年に1度ともいわれている貴重な花を見ようと見学者も増えている」という。

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 江の島アイランドスパ(藤沢市江の島2)で、数十年に1度しか咲かないといわれている植物「リュウゼツラン(竜舌蘭)」が開花し、訪れる人の目を楽しませている。

同施設スタッフも加わり、竜巻で倒れた茎を元に戻しロープで固定した

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 メキシコなど熱帯地域に自生し、成長が遅いことから英語では「Century Plant(世紀の植物)」とも呼ばれる同植物。根本に開く葉が竜の舌の形に似ていることから命名された。「13年前のオープン時に『ドラゴン広場』にちなんで植えられたが、当時は小ぶりでスタッフたちもここまで大きくなるとは思ってもみなかったのでは」と話すのは、同施設の里見水愛さん。「6月上旬から急激に成長し5メートルほどに伸びて、先端からつぼみのようなものが見え始めた」と続ける。

 開花の期待が高まっていたが、7月18日午後に竜巻が江の島を襲い、根ごと倒れてしまった。専門家に相談すると「再生は厳しい状態。ただし茎部分に栄養が残っていれば開花の可能性も」と診断された。同20日、造園業者とスタッフで再生に向けて作業を開始、まっすぐに起こして根を固定、茎をロープで支えた。

 「少し元気を取り戻したように見えてきた26日、いちばん下から開花を確認。奇跡の花に奇跡が起きたとスタッフは大喜びだった」と振り返る。その後、徐々に上へ向けて開花が続き8月1日現在、最上部の開花を残すのみとなった。「このところ貴重な花を見たり、写真に撮ったりする人も増えている」という。

 同施設は2004年に開館、屋内外のさまざまなタイプの浴槽やプールのほか、レストランやクリニックなども併設した天然温泉のスパリゾート。同植物は屋外のフードコート「ドラゴン広場」に植えられている。

 里見さんは「一度は諦めていたが、奇跡的に復活した花はどこか誇らしげ。ただ、全て咲いて一定期間楽しめると予想していたが、すでに最初に開花した下の部分が枯れてきたようにも見える。これから台風が来るかもしれないので少し心配。早めにご覧いただければ」と話している。

 営業時間は10時~22時(受付21時まで)。ドラゴン広場エリアは入館無料(温浴施設の入館は有料)。

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