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逗子に「靴磨きバー」 きれいになっていく様子を目の前で

店長の渡辺さん。バーテンダーのようなユニフォーム姿でカウンターに立つ

店長の渡辺さん。バーテンダーのようなユニフォーム姿でカウンターに立つ

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 逗子駅前から続く商店街に12月2日、職人がカウンターに立ち目の前で靴を磨くレザーケアの店「Shoeshine Chum's Bar(シューシャイン チャムズ バー)」がオープンした。

オープンして初めて開いた「靴磨き教室」には、茅ヶ崎と横須賀から男性2人が参加。渡辺さんの指導で2時間後には靴もピカピカに

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 「革の持つ魅力に引かれ、職人さんの話も聞きながら独学で靴磨きを習得していった」と15年前にプロを目指したきっかけを話すのは店長の渡辺力さん。その後、フランスのアベル社やルボウ社が主催するシューケアトレーナー認定試験にも合格し、「全国でも10人ほどしかいない」という職人になった。

 店舗を持たずに営業していたが、渡辺さんの技術がネットや口コミで評判となり2年前に横須賀市内のガソリンスタンドの店内で開業。実績を積み逗子に単独出店した。

 「お客さまを椅子に座らせ靴を履いたまま磨くのが一般的だが、ここでは靴を脱いで腰掛けていただく。自分の靴が目の前できれいに磨かれていく様子を見てほしい」と店内にカウンターを備えた。会話を楽しみながら時間を過ごす、文字通り「バー」のスタイルが特徴だ。

 目の前で進む作業に興味を持つ客も多く、以前より企業からの依頼で靴磨きの講師を務めることもあったことから、同店での「靴磨き教室」を企画した。16日に開いた第1回には、ネットで見つけたという40代と50代の男性が参加し約2時間、熱心に取り組んだ。

 「自分で磨いても、どうもうまくいかない」「汚れをごまかしているだけのようで」と参加理由を話す2人に、渡辺さんは「革の手入れは女性の肌の手入れと似ている。保湿が肝心」「磨くときは指の腹を使いできるだけ優しく」などと分かりやすくレクチャーした。

 店舗面積は36平方メートルで工房を併設。革靴やかばんなどなどのカビ取りや補修も受け付けているほか、クリームやブラシなど靴磨きに必要なグッズ類も販売している。

 渡辺さんは「靴の革は生きているため状態を見極めてそれぞれに合ったケアをすることが大切。専門的なアドバイスもできるので気軽に来店してほしい。靴磨きだけでなく、革に親しみながら楽しんでもらえるようコインケース作りなどのワークショップも開いていきたい」と今後の豊富を話す。

 営業時間は9時~20時。水曜定休。

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