鎌倉市材木座海岸で6月3日、「第2回PADOBOグランプリ」が開催される。主催は、2007 PADOBOグランプリ実行委員会。
同大会は、約10フィート以上の長いボードに、パドルを持ちながら立ち乗りの状態で波にのる新しいサーフスタイル「スタンドアップパドルボーディング」を競うもの。ルーツは、ハワイ州ワイキキのビーチボーイが、波乗り体験をする観光客の撮影をする際に、首から下げたカメラを濡らさないように立ってこいで沖に出たのが始まりとされている。
日本では、2004年にハワイ州マカハで開催された「バッファロービッグボードサーフィンコンテスト」で「スタンドアップパドルボーディング」(当時=「ワイキキビーチボーイスタイル」と命名)の可能性に引かれたプロサーファーで「オクダスタイルサーフィング」(鎌倉市材木座6、TEL 0467-23-8284)オーナーの奥田哲さんが道具と技術の開発に着手。2005年に独自ブランド「STAND UP PADDLE BOARDING」(PADOBO)を設立し、2006年10月よりオリジナルの「PADOBO」セットを発売している。奥田哲さんは、同大会の大会会長も務める。
2006年12月に開催された国内初となる「第1回PADOBOグランプリ」では、プロサーファーを含む約50人が参加。今回のレースでは、3~5キロメートルの「コースレース」とトーナメント方式のショートレース「スラローム」、波のパワーを生かしウエーブライディングを見せるジャッジ採点のパフォーマンス「ウエーブライディング」の3種目を予定。当日の海上状況によっては、競技の内容が変更される場合もある。クラスは、オープンクラスとレディースクラスで、開始時間=9時から。
同大会会長の奥田哲さんは「『スタンドアップパドルボーディング』は、ボードとパドルだけで誰にでも楽しめるサーフィン感覚のパドルスポーツ。これをスポーツとして確立するため、競技内容は平水面からビックウエーブまで、海面の状況に合わせてさまざまな種目を用意した。観客にもレースの進行状況が理解しやすく、選手とともにスポーツの興奮を味わうことができるイベント。このイベントを通して『スタンドアップパドルボーディング』の安全対策を推進するとともに、愛好者の技術やマナーの向上を目指すことができれば」と話している。