4月13日に大相撲藤沢場所が行われるのを前に、同11日、湘南学園小学校(藤沢市鵠沼松が岡4)に錣山(しころやま)部屋から錣山親方(元寺尾関)と寺尾、葵、来場所から十両となる彩の3人の力士が訪れた。
錣山部屋の3力士と子供たちとの取り組みを微笑んで見つめる錣山親方(右)
錣山部屋が同場所に合わせ同校を訪れるのは今回で3回目。
全校集会として行われた朝礼では、錣山親方が「あいさつの大切さ」と「今日一日努力することの大切さ」を講和。その後、子どもと力士との取り組みの時間が持たれた。
取り組みでは、子どもを片手で投げ飛ばすなど力強さを見せる場面のほか、子どもの突進を機敏にかわしたり、小さな女の子に投げ飛ばされて見せたりするなど、ユーモアを交え大いに場を沸かせた。
同場所の勧進元である最上重夫さんは「藤沢場所はもともと、貧しかった自身が事業を興し、何か社会貢献をできないかと考えていたところ、講演に招いた栃錦関に藤沢場所の開催を提案されたのがきっかけ」と話す。
今回で27回目になる同場所では、毎回献血会場を設けるなどしているが、今年は池江璃花子選手が白血病罹患(りかん)を公表したこともあり、「ドナー登録の受付も設置する」という。
湘南学園で実際に力士と取り組みを行った子どもの一人は「後ろに回って押そうと思ったけどビクともしなかった。力が強くて吹き飛ばされた」と笑顔で話した。