![1月5日に開催された「湘南にカモンカモン♪新春初叩き&初踊り」の様子](https://images.keizai.biz/shonan_keizai/headline/1579937087_photo.png)
1月14日、湘南からアフリカ文化を発信する団体「湘南アフリカモン協会」が設立した。
1月5日に開催された「湘南にカモンカモン♪新春初叩き&初踊り」の様子
代表の内藤大輔さんは2001(平成13)年から湘南エリアで活動を続けている「アフリカ系アーティスト」で、アラカリ大輔の名前でも知られる。
協会の現在の所属メンバーは19人で、代表のアラカリさんのほかにジャンベワークショップを藤沢市内で開催する山梨和弘さん、Nanka-Nankaアフリカンダンスを主催する磯部周子さん、パーカッション教室主宰の山下正樹さんなど「アフリカ」をキーワードに多彩なメンバーがそろう。「ジャンベやアフリカンダンスを教える人はもちろん、お坊さん、陶芸家、創作服飾作家、教師、研究員、会社員、ショップ店員、大工、自主保育母、映像クリエーター、グラフィックデザイナーなど、垣根を越えた職種の人が集まっている」という。
アラカリさんは今回協会を設立した切っ掛けを「十数年前から湘南でアフリカンダンスや太鼓をやる人が増えてきたが、盛り上がりはピークを越えたと感じた。昨年冬にそんな中でも今後の広がりの可能性を信じ、湘南各地で活動を続けている団体・個人が集まり、今まで伝統音楽としての知識や技術、見せ方の向上といった『内側』に向かっていたエネルギーを『外側』に向けて発信していこうと手を取り合うことになった」と話す。
協会の目的は「誰もが元気になれるアフリカの太鼓やダンス、文化を多くの人に知ってもらい、楽しみを湘南でもっと身近なものにする」こと。生音に合わせて踊り、誰かの踊りに音を合わせ太鼓をたたくアフリカンはシンプルでいて、根源的な喜びを支える踊りと音楽。一見、自分たちとは関係ないと思ってしまうほど距離のあるアフリカ文化だが、その太鼓や踊りの中には純粋に音楽や踊りとしての楽しみがあり、多くのメッセージがあるという。
アラカリさんは「アフリカ文化は私たちにとって人と出会いつながる機会となり、明日を生き抜く元気や活力となっている。海があって、山があって、文化の交流が盛んな湘南にはアフリカンダンスやジャンベの教室、アフリカンサークル活動が多くあり、アフリカンを生活に取り入れたアフリカモン(者)が住んでいる。探せば、毎日どこかしらの公民館やスタジオでワークショップや練習会が行われていて、日本全国的に見ても、ここまでたくさんのアフリカンと触れ合う機会がある地域は他にない。湘南ではアフリカはそう遠くない」と魅力を話す。
協会の今後の活動としては、湘南とアフリカ文化のつながりをもっと多くの人に知ってもらうために「湘南AFRICAブンカ祭」というイベントを企画しているという。「アフリカ文化はきっと、湘南の風景に溶け込んだサーフィン、フラに並ぶ存在となる」と笑顔を見せる。