湘南初の電動キックボードレンタル事業を立ち上げようと、NPO湘南ローカルウェーブ(藤沢市片瀬海岸1)が4月2日よりクラウドファンディングを始めた。
湘南ローカルウェーブは、自転車などゼロミッションの移動手段を使うことで、渋滞や混雑を気にすることなく、湘南観光をより気軽に楽しみながら自然を大切にする過ごし方を提案し、サポートしたいと、2018(平成30)年に同NPO理事長の山寺秀明さんが設立。「自身の地元である湘南の本当の良さを知ってもらうことで、1人でも多くの人に湘南を地元のように愛してもらいたい」との思いから、自転車やBBQセットなどビーチグッズのレンタル事業や、手荷物預かりやゴミ収集サービスなど、湘南にくる観光客の、あるとうれしいをかなえつつ、地元住民ならではのイベント情報や隠れた名所や名店を紹介している。
電動キックボードは米国や欧州など、数十カ国の都市圏を中心に大流行しており、シェアリングサービスが展開され、特に欧米を中心に新しい移動手段として注目を集めている。山寺さんは、「日本では規制などの関係で、これまであまり普及が進んでいなかったが、今回導入を予定している電動キックボードはそれらの課題をクリアし、公道走行が可能となった機種。小回りがきくことや、フル充電時で約50キロ走行可能と長い航続距離によって、散策の範囲を広げ、湘南の海沿いの幹線道路とは違った、海街の路地裏や古都の街並みを楽しむことができる」と話す。
現在試験的に2台の電動キックボードをレンタルしているが、このプロジェクトにより機材を増やし、本格稼働を開始したいと考えている。目標金額は購入費を始めとする初期費用120万円で、現在20人以上の人が支援をしている。リターンは年間フリーパスなど同法人で使用できるクーポンや海の環境保全を目的に活動する団体への寄付つきオリジナルグッズなどがある。