藤沢市内外から集まったジャズミュージシャンの演奏を無料で楽しめるイベント「湘南ふじさわジャズミーティング vol.3」が11月5日、藤沢駅北口の「サンパール広場」で開催された。
藤沢市出身のジャズトランペット奏者、松島啓之さん率いるカルテットの演奏
2020年から開催されている同イベント。有志市民が中心になり実行委員会を結成し、1年がかりで設営している。地元のジャズミュージシャンらが演奏するほか、大物ゲストミュージシャンを招くのが特徴で、昨年までの2回はブラジル生まれの日本人ボサノバ歌手、小野リサさんが出演。今年はジャズ・トランペット奏者の日野皓正さんが出演した。
今年はサンパール広場でプロジェクターでのライブ投影を行い、多くの観客を楽しませたほか、メイン会場近くの広場「サンパレット」では参加型企画として公募したミュージシャンによるミニライブも開いた。
トリを務めた藤沢スウィングジャズソサエティと日野さんの演奏終了後は観客からアンコールを求める手拍子が起こり、日野さんらはそれに応えてジャズスタンダードの「スターダスト」を演奏。会場は大きな歓声と拍手に包まれた。
実行委員長の小河静雄さんは「スタッフが成熟してきたほか、地域企業の方からも応援や賛同を多く頂けるようになった。1年目はコロナ禍が最も猛威を振るった時期で、イベントで大変な状況にある人や街にエールを送りたいという意味合いだったが、『にぎわいづくり』に変わってきた。来年もジャズを通じて藤沢の街を盛り上げたい」と話す。