3年ぶりの「湘南国際マラソン」が12月4日、大磯プリンスホテルを拠点に行われ、1万6963人(完走=1万6107人)のランナーが湘南の風と光を浴びながら走った。「Take Action,Be Better(行動を起こし、より良くなる)」を合言葉にごみの削減にも挑戦した。
大会名誉会長を務める河野太郎デジタル大臣がスターターを務める
従来までの湘南国際マラソンは、毎回13カ所の給水ポイントを設け、水とスポーツドリンク合わせて3万1500本のペットボトルや50万個にも及ぶ使い捨てカップを使用。終了後のごみ処理が課題とされていた。
これに対応するため行われたのが、マイボトルとマイカップでの給水。コース上には200カ所を超える給水ポイントを設置。40トンの水と3500の蛇口を用意し、およそ200メートル置きにランナーへの給水を行った。
スターターは大会名誉会長を務める河野太郎デジタル大臣が務めた。「今日は天候に恵まれ富士山もきれい。景色も楽しんでもらえれば」とあいさつして号砲を鳴らし、ランナーを見送った。
大磯町観光協会副会長の森川天喜さんは、ランナーが観客に手を振りながら笑顔で走る様子を見ながら、「ごみの削減に挑戦した大会が大磯町を起点に湘南地域で行われたことを誇りに思う。湘南の風光明媚(めいび)な土地柄や景観を体験してもらう良い機会になっている」と話す。
自らもホノルルマラソンなどに参加した体験を持つ大磯町町議会議員の庄子幸太さんは「湘南国際マラソンの良さは、潮風を感じながら走ること。海の景色や富士山、江の島がランナーの視界を彩る。沿道の方々がランナーを熱く応援し、市民とランナーの距離も近い。肌で湘南の魅力を感じてもらえたのでは」と目を細める。
フルマラソンの結果は次の通り。男子1位=富村太悟さん(2時間21分58秒)、2位=坂本智史さん(2時間24分42秒)、3位=伊澤聡さん(2時間26分29秒)、女子1位=蟻塚真衣さん(2時間56分59秒)、2位=米倉まりさん(3時間0分30秒)、3位=岩瀬友香さん(3時間16分5秒)。