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日大藤沢の文化祭「日藤祭」に浴衣の生徒120人 新潟の呉服店が寄付

提供された浴衣を着て文化祭を楽しむ生徒たち

提供された浴衣を着て文化祭を楽しむ生徒たち

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 文化祭「日藤祭」が6月17・18日、日本大学藤沢高等学校 ・藤沢中学校(藤沢市亀井野、TEL 0466-81-0123)で行われ、「浴衣を着て文化祭」がテーマの企画では、延べ120人の生徒が浴衣での文化祭を楽しんだ。

提供された浴衣

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 企画は文化祭のテーマ「彩(いろどり)」にちなみ、SDGsの課外授業として実施。浴衣は新潟県の老舗呉服店いつ和が無償で提供した。

 双方の連携のきっかけは、昨年9月の放課後特別講座でいつ和が着付け教室を実施したこと。好評だったため、生徒会と担当教員が話し合い、文化祭への企画協力も依頼した。浴衣の提供と着付け支援は、同社の成人式サロンKiRARAが担当した。

 同高校教頭の渡辺博さんは「着物は再利用ができる伝統衣装なので、SDGs教育で伝えたい大事な点。グローバル教育の一環としても、生徒が日本文化を見直して良さを知り、海外の人たちに紹介できるようになることを狙った」と説明する。

 生徒はあらかじめ学校に送られた浴衣から好きな浴衣を選び、当日はいつ和のスタッフも着付けを手伝いながら浴衣に着替えた。事前にいつ和のスタッフによる着付け講座も実施された。文化祭を楽しんだ後、着用した浴衣は本人にプレゼントされた。

 「成人式サロンKiRARAブランチ茅ケ崎店」の松原亜弥寧さんは、「全国に着物店や写真スタジオ、着付け教室などを幅広く展開しているが、今回のような地域連携は初の試み。文化祭という非日常の中で、たくさんの生徒が浴衣を着て楽しんでいる姿を見ることができた。意外と男子生徒も関心を持ってくれたのがとても良かった」と喜んだ。

 文化祭当日の企画に参加した生徒は「今日は気温が高いが、浴衣だと涼しい感じがする。着心地もいい」と話した。

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