地元スーパー閉店による不便解消を目的にした「弥勒寺マルシェ」が11月、藤沢の複合商業施設「ミロクジーナ」(藤沢市弥勒寺3)で始まった。
きっかけは、1979(昭和54)年から営業を続けてきた地元スーパーが閉店したこと。近隣に系列スーパーがあるが、徒歩で35分ほどかかる。一気に買い物が不便になったという。
主催者で、同施設を管理する湘南村岡不動産の社長、早坂浩治さんは「車などの交通手段を持たない高齢者を中心に、近隣の方から何とかできないかと相談を受けた。オーナー、テナントに相談し、実現にこぎ着けた」と話す。
市役所などを通じて生産者やキッチンカー事業者などに問い合わせ、他のイベントに出店している事業者に直接交渉した結果、地元農家の野菜を直売できるようになったほか、日替わり弁当やケバブの店なども出店に応じてくれたという。
早坂さんは「急造でホームページも開設し、出店者を募り、手探りで始めた企画だが、『スーパーがなくなり買い物が不便になったので助かる』『新鮮な野菜や日替わり弁当が買えてうれしい』などの声が寄せられている。地域の不便さの解消とにぎわいの創出に少しでも役に立てれば」と話す。「出店希望者も募集している。興味のある方は気軽に連絡してほしい」とも。
現在、水曜・金曜の出店者は未定。