藤沢本町にある白旗神社(藤沢市藤沢2)で6月30日、参詣者たちを招いた「夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)」と「茅の輪神事(ちのわしんじ)」が行われた。
半年に一度、日々の生活の中で知らず知らずの中に身に付いた罪や穢(けが)れをはらい、無病息災・平穏無事を祈願する祭典。梅雨の時期から夏にかけて疫病がはやることから、疫病退散を祈願して今でも全国の神社で行われている。
この日は早朝から、白旗神社の氏子総代と、神社近隣に住む、神社を中心に地域を盛り上げようという集まり「牛若会」が、カヤの採取から茅の輪作りまでを行った。
小雨が降る中、続々と参詣者が訪れ15時前には特設テントに200人以上が列を作った。全員に権禰宜(ごんねぎ)らから、大祓詞(おおはらえのことば)が書かれた紙と、人形(ひとがた)・切麻(きりぬさ)が手渡されると、参詣者全員で大祓詞を奏上し、最後に深々と頭をたれた。その後、参詣者は一列ずつ茅の輪を左回り、右回り、左回りと3回くぐり抜けた。
鈴木大次宮司は「今年も清めの雨の中、多くの参列者にお越しいただいた。氏子総代や牛若会の協力で、茅の輪も素晴らしい仕上がりになった」と話す。