
藤沢駅南口のバー「sausalito(サウサリート)」(藤沢市南藤沢)が7月6日で30周年を迎えた。
アナログレコードが壁一面を埋め尽くす店内には約10席ほどを用意。ターンテーブルを置いたカウンターを使い、DJイベントやライブイベントも頻繁に行う。イベント時は立ち見を含め15人ほどでいっぱいになるという。
「音楽が好き、映画が好き、お酒が好き、食べることが好き。そんな人が集まる店」と常連客の林聖子さん。平日・週末を問わず多くのファンが集まり、「お酒を飲みながら、音楽や映画の話に花を咲かせる」という。
店主のGeorge(ジョージ)さんは「ほど良い距離感の店。誰かとおしゃべりするも良し、自分一人の時間を満喫するも良し。つまみは、フレンチをベースにしたガレットやチーズなど。気軽に訪れてほしいのでチャージはない」と話す。酒やつまみだけではなく食事やスイーツもあるのが特徴で、酒が飲めない人には好みに合わせてノンアルコールのドリンクを作るという。
ジョージさんは「30年前、藤沢駅前には西武や丸井、東急ハンズがあった。その当時、そんな街は藤沢か渋谷くらいだったのでは。店を開けるときに思ったのは、アンテナを張り、何か面白いことが生まれる場になればいいと思っていた」と話す。「人が集まるので情報が集まり、そしてまた人が集まる。お客さまに恵まれ、愛されてやってこられた。お酒がおいしい、料理がおいしい店はたくさんあるが、カルチャーを発信している店は少ないのかも」とも。
近くのホテル「8HOTEL」とコラボしたDJイベント「Chronique de Jazz sunday Afternoon at 8 LOUNGE」も回を重ねている。次回は8月4日15時から。入場料は2,000円で、歌手の中塚武さんらを招く。
ジョージさんは「これからも街の文化の一翼を担えたら」と話す。
営業時間は18時~24時。日曜定休。